内容説明
江戸・深川にある筆屋の娘・お鈴が首を括って死んだ。どうやら性質の悪い女たらしに引っかかったことが理由だという。同心・平四郎が犯人を探しはじめると―「なけなし三昧」(宮部みゆき)。乙一「犬 Dog」、奥田英朗「いてもたっても」ほか、エンタメ達人10人の傑作だけを集めた必読の豪華アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひょろ
9
奥田英朗「いてもたっても」あの医者のキャラは面白いな。破天荒すぎる。これでシリーズものなのだから恐れ入る。 乙一「犬 Dog」"人間"の暗黒面を書かせたら右に出るもはいないなこの作家。病みつきになる人がいるのもわかる。 緑川聖司「見えない悪意」ミステリ第1作でこの出来は素晴らしすぎる。まだまだ晒していない手の内がありそうな予感。2016/10/25
ソラ
5
【読メ登録以前読了作品】2006/05/11
ふぃえ
4
『ザ・ベストミステリーズ2003』から10編選んで文庫化。宮部みゆき、奥田英朗、伊坂幸太郎、北森鴻、法月綸太郎と、好きな作家さんたちオンパレード。宮部みゆきさんの時代小説は初めて読んだのだけど、現代ミステリのほうが読みやすかった。奥田英朗さんの『いてもたっても』は伊良部先生もので再読のはずだけど、内容を覚えてなくて、やっぱり楽しかった。2022/09/27
相沢翔子
4
豪華かなと思って読んでみたけど、たぶん既読の短編がふたつあったり、文章が合わないのがあったり、強引なのも結構あったりで、あんまり楽しめなかった。ただ、最後のお話はなかなかおもしろかった。ちょっと鼻につくような文章だったけど。2014/10/23
Ryoko
3
ミステリーアンソロジー。どの作品も面白かった。ラストにどんでん返しがある作品が多く楽しく騙された。子供との心のふれあいが良い「チルドレン」、ラストで騙された~と思った「犬 Dog」,「鏡の家のアリス」,ヤクザの組長と犬のベルちゃんが面白い「犬も歩けば」が印象に残ったけど一番インパクトがあったのは「見えない悪意」。最初から最後まで意外性の連続。著者の緑川さんの小説、また読みたい。2019/04/07