講談社文庫
実録・老舗百貨店凋落―流通業界再編の光と影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062753302
  • NDC分類 673.8
  • Cコード C0195

内容説明

デパート業界“北方の雄”丸井今井が伊勢丹の傘下入り、三店を閉鎖へ!スクープに道民は震撼した。かつて夢と文化を各地に運んだ老舗は郊外型の大規模SCの攻勢に喘ぎ、駅前商店街は空洞化する。雇用も喪失、行政は無策。これは一地方の話ではない、明日あなたの町で起こることなのだ。

目次

序章 閉店の光景
第1章 創業百三十年の危機
第2章 落日の地方百貨店
第3章 スクープ
第4章 広がる波紋
第5章 次々とハードル
第6章 老舗の再生なるか
第7章 新体制スタート
第8章 百貨店の将来、まちづくりの未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sasha

6
堅実な経営と、地元の人々から愛着を込めて「丸井さん」と呼ばれていた北海道の百貨店・丸井今井は4代目社長の個人事業拡大でつまずいた。そこへ追い打ちをかけたのが、イオンに代表される郊外型大型ショッピングセンターの開業。不採算店舗の閉店とそれに伴う雇用の問題、買い物客の足が街の中心部から郊外に向かうことによる空洞化。これは北海道だから起きた問題ではないと思う。2019/09/19

コカブ

0
北海道の老舗百貨店「丸井今井」が2005年に経営危機を迎え、再建案を画定する軌跡を追ったもの。北海道新聞がスクープを出したのだという。丸井今井は1997年に創業家出身の社長が解任され、金融機関と再建計画を策定していた。しかし、札幌駅駅ビルへの大丸出店・会計制度改正に伴う負担増により、2005年に伊勢丹の支援で再び再建計画を策定する。本書ではここまで。ところが、リーマンショックのあおりで、2009年に丸井今井は再度破綻してしまった。この過程を知ると、本書は何だったんだという印象を持ってしまう。2012/10/31

yamanekoken

0
北海道の老舗百貨店、丸井今井が破綻寸前まで追い詰められ、再生を図ろうとするまでのドキュメント。とはいっても、この本ではカバーされていませんが、今年の1月に民事再生に入っており結局うまくいかなかった。。。は、ともかく、「会社」はひどくあっさり凋落し、多くの人を犠牲にする。赤字決算の企業が続いているし本当に怖い。2009/05/29

0
★★★★2019/09/01

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