内容説明
出張から帰ってみると、思い出がたくさんつまった自分の部屋がきれいさっぱり消えていた。そんな衝撃的な経験をした青年は、戸惑いながらも0からの新しい生活をスタートする。恋人との別れ、コンビニで出会った女の子との同棲を経験し…。愛し方を忘れた恋人たちが織りなす、ちょっとせつない恋愛小説。
著者等紹介
有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年、東京都生まれ。’90年に、母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
384
なるほどね、、、冒頭からなんか違和感あったんだけど、そういうことか。よく作り込まれているけど、わたしが読みたいのは大人の恋愛なんだよなぁ。2019/07/19
Shinji
95
序盤からの違和感はそういうことなのね。人は「あたりまえ」というものに慣れてしまうと日々のスピードに流されてしまう。キャベツがそれまでとは違う生活に踏み出したのも、失うとか止まるとかの何かがあったから。キウイの無邪気さが痛くて眩しくて、その危うさにはキャベツの気持ちと同じように手元に置きたくなりました。夏帆は、キャベツからの見方があまりにも...なんで、印象がガラリ一変だったね。人の気持ちというものが脆くてしたたかだという事を不思議な感覚で現した作品でした。2016/08/26
とふめん
15
身近な人への恋愛感情の葛藤。キャベツ、キウイがどこへ消えてしまったのかが謎で終わった。 夏帆とキウイの場面の切り替わりがちょっと分かりづらい所があった。 夏帆に反応が薄かったり、彼女が求めている行動を敢えてしなかったり、キャベツが恋人に素っ気ない態度をとるのは共感してしまった。2016/10/04
shirou
7
もっとたくさんの方に読んでいただきたい作品デス。 ので、がんばってネタバレなしで感想を書こうと思います。 ハイ・・・難しいデスね。 少しずつ、違和感を感じながら読み進めていきます。 僕としては、ちょっぴり悲しいエンディングと感じました。 真ん中の内容がうまく書けてなくて申し訳ございません。 是非、機会があれば読んでみて下さい。2015/01/19
のほほん@灯れ松明の火
6
読んでる最中になんか不思議な違和感があって、???というのが、最後の最後に えっ!そういうことだったの。。。となりました。 文章はとってもわかりやすいのに、私にはなんだか ちょっと むずかしかったです。2010/04/15