講談社文庫<br> マリオネット園(ランド)―“あかずの扉”研究会首吊塔へ

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講談社文庫
マリオネット園(ランド)―“あかずの扉”研究会首吊塔へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062751810
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

死者からの手紙が“あかずの扉”研究会に届けられた。多重にして難解な暗号に導かれた先に妖しく聳える斜塔こそ、閉鎖されたテーマパーク内の自殺の名所・首吊塔であった。塔内を乱舞する首吊り死体は自殺か他殺か?本格推理の旗手が趣向を凝らして贈る“フーダニット”の到達点。殺意の操り人形は誰だ。

著者等紹介

霧舎巧[キリシャタクミ]
1963年神奈川県横浜市生まれ。駒澤大学推理小説研究会出身。’99年、『ドッペルゲンガー宮』で第12回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、本格推理スピリットあふれる意欲作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

229
今回は研究会への挑戦的事件。塔のスローブってそんなにツルツルで急勾配なの?と読んでいてずっと疑問だった。しかし、謎解きがややこしい、というかどの推理のどの点が確定しているのかが中途半端な記述のままにポンポン次の推理に移項していくのが読みづらい。ワトスンが事実を小説にして発表、という本格の慣習を利用し、本作でもカケルが霧舎巧としてデビュー予定となるが、下手なバカミストリックよりもよっぽどあり得ないのでよした方がいいと思う。私だったらサークルから除名して友達やめる。友情マンセーなシリーズだけに気になる。2016/12/04

ダイ@2019.11.2~一時休止

69
《あかずの扉》研究会その4。カケルの正体?にまずビックリ、暗号解読もいい感じ。2014/04/05

セウテス

62
《あかずの扉》シリーズ第4弾。今回も、後動と鳴海の二人の探偵役が、別々の場所にて活動し、やがて集合して行くパターンは顕在。クイズの様な犯人からの挑戦に、ミステリ好きとしては解答するのがとても楽しい。大掛かりな建物のトリックから、ちょっとしたミステリの小話まで、作り込んだ感が本当に良い。しかし何と言っても、印象を強く残す様な伏線の置き方に、見事な回収と正にプロの技です。4作目となるとキャラの人柄もかなり解ってきて、身近に実在する様な親しみが湧きます。これからという処、続編が出ないのは残念どころの話ではない。2017/07/09

へくとぱすかる

59
これで4冊とも読了。集中して読んだので、シリーズ感を一気に楽しめた。別々の事件でありながら、微妙につながることも趣向のひとつ。建物によるトリックもシリーズの特徴。読むたびに唸ってしまう完成度だ。ただ推理の過程が難しく、私にはとてもついていけない。登場人物のレベル全員高すぎますね(笑)。ところでユイとカケルのその後が気になる。今や17年後ですよね。2018/01/20

さっとる◎

43
【クロサー祭Ⅱ】「あかずの扉」シリーズ4作目。いやー正直、結構なボリュームのミステリ、しかも同じシリーズ4冊連続、ミステリ脳じゃない頭にはちょっと疲れた(笑)。が、読み終わって思うのは10年以上前の作品なのに続編出てないのかい!っていう…気になるんだよ色々。メンバーに愛着(笑)。意匠を凝らした建造物に数々のミステリ小ネタ(残念ながらわからないものも>_<)、小さな謎解きから大掛かりなトリックまで、今回もてんこ盛り。鳴海さんがいい感じに活躍していて嬉しい1冊(笑)。2016/10/18

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