講談社文庫<br> 荒南風(あらはえ)

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講談社文庫
荒南風(あらはえ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062751759
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「砂子さんはいますか」。刑務所を出て横浜の暴力団鶴来組の事務所にふらりと現れた元マグロ漁師・彦地秋郎は組長の息子・直樹を「誘拐」して西へと向かう。彼の動機は何か。目的地は?砂子とは何者か。梅雨の末期に吹く冷たい湿った強風=荒南風の如き情念で海図なき暗黒世界に乗り出す男と少年の旅路。

著者等紹介

阿井渉介[アイショウスケ]
1941年北京生まれ。早稲田大学文学部卒業。シナリオライターとして「特捜最前線」など約1000本のシナリオを手掛ける。1980年小説現代新人賞を受賞、以後小説に専念。1988年の『北列車連殺行』を皮切りに、奇想天外な“列車”シリーズを発表、ミステリー界の注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Fumiya

3
読み応えはあったかな。 元漁師である彦地、ある目的を抱き暴力団の世界と絡みあい、ハードボイルドも混ざった世界観。 海の男彦地に目をかけられた直樹には、立派で素敵な男に成長してほしい。[boc027]2020/04/01

yamakujira

2
刑期を終えて出所した元漁師が暴力団事務所を訪ねる。過去の過ちを生産するために、砂子を探す彦地だが、手がかりがつかめない。そして彦地は、組長の息子、直樹を誘拐して西へ向かう。彦地の情念は、わかるようなわからないような、ここまでするかという思いがぬぐえない。それにしても、彦地はなんてタフガイなんだ。ミステリ要素がふっとんじゃうほどハードボイルドだなぁ。「うなぎ丸の航海」でおちゃらけてたミステリ作家さんは、こんな男っぽい作風なんだね。 (★★★☆☆)2015/03/31

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