講談社文庫<br> 蚊トンボ白鬚の冒険〈上〉

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講談社文庫
蚊トンボ白鬚の冒険〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062750554
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

羽音と不思議な声がすべての始まりだった…。陸上競技への夢を断念し、水道職人となった若者・達夫の頭の中に、ある日奇妙な生物が侵入してくる。その名も蚊トンボ・シラヒゲ。超人的能力を得た達夫は、アパートの隣人・黒木を理不尽な暴力から救う。しかし、それは恐るべき闇社会との対決を意味していた。

著者等紹介

藤原伊織[フジワライオリ]
1948年大阪府生まれ。1973年東京大学文学部仏文科卒業。1985年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞。1995年『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を全選考委員の絶賛をあび受賞。同作品は翌年、第114回直木賞にも輝く
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

175
これまで読んできた藤原さんの作品とは、少しばかり雰囲気の違った作風です。まず主人公が若者「達夫」である時点で、今までの中年オッサンではないトコに新鮮味を感じます。そして主人公の'相棒'となる不思議な蚊トンボ「シラヒゲ」の存在はある意味、ファンタジー要素であり、これまでがりがりのハードボイルドイメージの藤原さんもこういうの書いちゃうんだと不思議な感覚です。謎の男「黒木」とのかかわりがどんどん展開していき、その流れはさすが藤原さん的な手腕です。活発な美女「真紀」とのかかわりも今後の展開がとても気になります。2017/12/01

KAZOO

120
この作品はむかしハードカバーで読んだことがあるのですが、今回読んで内容をすっかり忘れていることに気付かされました。水道工事の配管工である主人公に蚊トンボが取り付いてとなにやら今までの藤原さんと違うということで忘れてしまっていたのでしょう。ただ読んでみるとこの2人3脚が結構楽しく現在の状況下では違和感がなくなっています。暴力団や最近では当たり前のデイトレーダーなどがでてきて当時の状況がよく書かれていた気がします。この巻の最後に最強の敵が姿を現します。2018/01/09

セウテス

94
なんとも不思議なハードボイルド、どちらかと言えばファンタジーだろう。頭の中に蚊とんぼが入ってしまった為に、超人的な能力を手にした主人公達夫。蚊とんぼは自らを白髭と名乗り、この2人の会話がテンポ良く面白い。恋人を気どる年上の真紀が、現代的で物怖じしないヒロインなのも魅力的の一つだ。ハッキリ言って、先に「ダックスフントのワープ」を読んでいなかったならば、藤原氏の作品とは思わなかったであろう。しかし本作を読む程に、作者の描きたい世界が此処に在ると伝わってくる。ラスボスも現れ緊張が高まる中、下巻へ手は止まらない。2019/11/24

森オサム

67
本作はファンタジーである。脳内に蚊トンボが入り込んで来たからでは無い。登場人物の設定や起きる出来事全てが有り得ないからだ。上巻で進んだのは僅か二日間、その間に出来上がったこの濃密な人間関係(信頼関係)は一体何だ?。そして、何故その全てが好ましく、美しく、愛おしいのだろうか。下巻の最後には、きっと白鬚は消えちゃうんでしょ?。「寄生獣」、「ヒカルの碁」も、主人公の成長の後は去りましたものね。後半どの様な展開になるのかまだ分かりませんが、泣く準備をしておきます。いおりん、素晴らしい物語をありがとう、途中やけど。2020/01/18

k5

55
藤原伊織さん。亡くなられて20年が経とうとしていますが、ご存命ならどれほどの傑作を書いただろう、と思う作品ですね。『テロリストのパラソル』に中2の脳を爆発させられながらも、これはファンタジーでしょ、と読まなくなってしまった私のような愚物に、既にファンタジー化したハードボイルドを遺してくれているのだから。加えてバブル崩壊後の時代に、『ハゲタカ』や『クロサギ』を予感させる経済ミステリの要素もいち早く入っています。上巻これは感嘆するしかない。話については下巻で!2026/01/20

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