内容説明
一九九七年、春。二匹の猫と暮らす亨の元に大学時代の親友、朋子と今野が転がり込んできた。男二人・女一人の奇妙な共同生活。誰もが口には出せない秘密を持ち、癒えない想いを抱え、悩み迷いながらも、新たな一歩を踏み出していく。『天国の本屋』で圧倒的な支持を集めた著者のリアルで瑞々しい恋物語。
著者等紹介
松久淳[マツヒサアツシ]
1968年12月23日東京都生まれ。田中渉と2人で本を作る作家ユニットの1人
田中渉[タナカワタル]
1967年3月20日長野県生まれ。松久淳と2人で本を作る作家ユニットの1人
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naom
1
この人の書く話好きだー。なんか懐かしい感じがする。あとは妙な『やられた』感。 なんでだろ、不思議。2012/07/28
読み人知らず
1
トレンディドラマみたいな話しでした。おしゃれな恋をしてればいいんじゃないですか?2012/06/11
テイ太郎
1
「恋物語」とあるけどあんまり恋物語っぽくないです。登場人物がみんな30歳くらいの設定なので甘酸っぱさもないです。でもまぁなんかリアルです。リアル30歳の物語。それがおもしろいんですよね。 「他人の生活覗き見」みたいな雰囲気がしました。 こういう人の心情を描いてる作品は好きです。 あと、なんと言っても今野うらやましい。 詳しい感想はこちら→http://dorapuro.fc2web.com/1103b.htm#182011/03/18
みきてぃ
1
実は4年前に買ったが読んでいなかった本。男女3人が不思議な縁のもとで一緒に生活するという話。あまりにも縁が繋がりすぎていて、不自然さを感じずにはいられなかった。2009/07/01
ruslan
0
大学時代の先輩:朋子が帰国するなり泊めてくれと言う。同時期、女性関係に追われた奔放な後輩:今野が俺も住むと言う。どちらも親しい仲だけど、仕事も恋も自分の生き方をしている3人が人生の一時、生活を共にすることとなる。▼3人の関係をうらやましく思った。アラサーの大人が学生のように日々飲んで笑って遊ぶ。元カノへの未練や結婚など、それぞれ悩みごとはあるのだけど、それはそれ。自分の世界のことは自分のこととして、3人のときは3人の関係として楽しんでいる姿におとなのカッコよさを感じた。▼2014/05/14