内容説明
「あいつに見つかっちまった」親友からの未明の電話で、女性私立探偵のブリジットは己の過去に直面させられた。十代で薬物中毒だった二人は更生施設で出会った。再び悪事に引き込まれそうな友を救うため、彼女は自ら囮となって麻薬密売組織に闘いを挑む。大人気ボディーガード・アティカス・シリーズ番外篇。
著者等紹介
ルッカ,グレッグ[ルッカ,グレッグ][Rucka,Greg]
1970年、サンフランシスコ生まれ。ニューヨーク州ヴァッサー大学卒。南カリフォルニア大学創作学科で修士号を得る。1996年、プロのボディーガードを主人公にした『守護者(キーパー)』でデビュー、PWA最優秀処女長編賞候補に。続いて『奪回者』『暗殺者(キラー)』と快調にヒットを飛ばす
古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
55
本シリーズの主役ではないにも関わらず、度胸と気風の良さでアティカスよりも人気が高いんじゃないかと思えるブリジットが主役だから面白くない訳がない。妹分の助けを求める依頼に応じて、身も心もズタボロになりながらも麻薬密売組織に戦いを挑む。アティカスは今回サポート役に徹していたけど初めて頼りがいのあるプロのボディーガードらしさが見えた。悪逆非道な麻薬密売組織の脇の甘さがチョット気になったが、そんなことを忘れさせるほど一気に突っ走る物語の進め方は最高でした。2021/02/01
ずっきん
47
ああああ、もうヒリヒリが止まらなかったよ、ブリジット! 二転三転する展開にミステリー要素もたっぷりで、著者、腕を上げたね(上から目線)的な語りとスッキリした構成で読みごたえは満天。ブリジットファンにはたまらなかった、、、だがしかし、このシリーズは登場人物の弱いところをさらけ出すというか、毟るというか、非常に心臓に悪い。まあ、そこがたまらないところではある。さて、次から第二部だ♪ ところで装丁のこのおねいさんは誰なんだ? こういう装丁はこんがらがるからやめて欲しいと思うのはわたしだけ?2018/04/04
紅はこべ
22
アティカスシリーズのスピンオフ。アティカスの恋人ブリジッドがヒロイン。ルッカは男前で誇り高いハードボイルドな女を描くのがじょうず。ただし品はあまり良くないが。ミステリとしての結末はきちんとついている。2009/08/24
武蔵野きつね
18
【読了】女探偵ブリジットが主人公の番外編。序盤はブリジットが謎を解き進んで行くが途中で消息不明になり、アティカスがブリジットを探しに行くという。コードベロニカを思い出した。スピード感あふれるハードボイルド。非常にオススメ2017/05/03
run
9
心も身体も、登場人物皆の満身創痍ぶりが半端なくて、読むのが辛いところも多かった。けど、目が離せない。いつもは通勤時間に読むんだけど、図書館で借りてすぐ読んじゃった。ブリジットが格好良いし、妹も素敵だった。で、ブリジット側から見るとアティカスのイメージがだいぶ違うので、ちょっと笑えた。2014/12/14