講談社文庫<br> 週刊誌血風録

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講談社文庫
週刊誌血風録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 419p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062749435
  • NDC分類 051
  • Cコード C0195

内容説明

長嶋茂雄の結婚披露宴で、新郎新婦に「肉迫」したかと思えば、アラン・ドロンの夜を大追跡!川端康成、吉永小百合から力業でコメントを引き出し、三島由紀夫の自決報道に全力投球…。週刊誌業界で活躍すること四十数年、取材する側、される側の知られざる“実像”を描くノンフィクション。

目次

第1部 『女性自身』は“毎週が戦争”(「これからはOLと呼ぼう」;週刊誌の“創刊ラッシュ”;「皇室を徹底的に売れ!」;全学連と演劇崩れ;三島由紀夫の声)
第2部 わが青春の「黄金の日々」(吉展ちゃん事件の犯人を追え!;アラン・ドロンの夜をキャッチせよ ほか)
第3部 もう一つの“週刊誌戦争”(『俺は用心棒』の時代;テレビ界の風雲児;“トラベル戦争”の助っ人;革命幻想の旅のあとに)
第4部 音羽の杜の“血風録”(三島由紀夫の自決;「ノリとハサミ」の特集号 ほか)
第5部 ノンフィクション作家への道(大場助教授殺人事件;「トップの座を奪回せよ!」 ほか)

著者等紹介

長尾三郎[ナガオサブロウ]
ノンフィクション作家。1938年福島県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科中退。在学中から著述業に入り、政治、社会問題、スポーツなど幅広い分野で活躍、現在に至る。主な著書に『マッキンリーに死す』(第8回講談社ノンフィクション賞受賞)、『エベレストに死す』『サハラに死す』の“死す”三部作などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

39
2004年刊。ノンフィクション作家・長尾三郎の自伝。辣腕の編集長のもと『週刊現代』などで記者として活躍。吉展ちゃん誘拐事件、三島由紀夫の自決、連合赤軍とのあさま山荘での攻防戦など、時代の象徴といえる事件を全力で取材。45歳で作家に転じ、『サハラに死す』『マッキンリーに死す』『エベレストに死す』の「死す3部作」をはじめ、修行者を描いた『生き仏になった落ちこぼれ』などを著し、2006年に68歳で逝去。社内事情や武勇伝に偏った印象はありますが、昭和を駆け抜けた記者が作家として大成した記録として読みたい一冊です。2020/07/03

うたまる

5
「売れている雑誌からは湯気がたちのぼっている」……約半世紀にも亘り雑誌ジャーナリズムに携わってきた著者のノンフィクション。というか交遊録、というか自画自賛の書。黎明期の週刊誌の日常や盛衰を、現場にいた者の視点で活写している。しかし、大袈裟に誇張気味に自己を語るのは自意識過剰なメディア人の常で驚くには当らないが、400頁の過半がそれでは流石に辛い。自慢の合間に挿入される世相を反映した事件の裏側をささやかに愉しむしかない。尚、敢えて言うまでもなく著者は左巻き。当然意味不明な反権力志向は覚悟しておくべし。2013/12/19

1
週刊誌編集に携わった著者が遭遇した昭和世相史というところでしょうか。当たり前だけど、編集者関係の記述が多く、そこに関心も知識も無かったため、あまり乗り切れなかった。が、紹介される事件の数々は、知らなかったことも多く興味深く読みました。2023/08/29

のづる

1
読み終わったけどほとんど流し読み。三島由紀夫の自決やらあさま山荘事件やら興味深い項目もいくつかはあったけど、ほとんどが作者の自叙伝というか内輪ネタばかり。登場人物の編集者や記者やらの紹介1人1人の紹介がいちいち助長過ぎて、作者の周りの人々は読んでて楽しいだろうけど読者としては…………。「もう1つの昭和史」なんて大層なオビに惹かれて購入したけど、正直イマイチでした。2017/01/15

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