講談社文庫
らもチチわたしの半生 中年篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062749343
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

チチ「ちょっと視点切り替えたら、めちゃめちゃおもろいこといっぱいあるよね」。らも「そうそう。楽しんだらいいんだよね」。三十過ぎてもまだまだ修業。四十過ぎ、うつ病も厄年も受けとめて、それでも続くにゅるにゅる人生。何があっても人生は、考えようで面白い。ゴンザレス三上と老後を語る番外篇も収録。

目次

第1章 らもチチまだまだ修業中(部長の握りっ屁と失業時代;お得意先のドケチなおっさん ほか)
第2章 らもチチ華麗なる栄光を手に(「リリパット・アーミー」旗揚げ;クラゲとの出会いが人生を変えた ほか)
第3章 らもチチ過去のツケが回ってくるお歳ごろ(男の大厄にうつ病が出た!!;クラゲの間に隔離される生活 ほか)
第4章 らもチチそれでも続くにゅるにゅる人生(スペイン語を習いだしたわけ;南方熊楠と高血圧 ほか)
番外篇 ゴンザレス三上と老後を語る(高血圧談議;老後の商売を考える ほか)

著者等紹介

中島らも[ナカジマラモ]
1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科卒。’92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞、’94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞を受賞。2004年7月逝去

チチ松村[チチマツムラ]
1954年大阪府生まれ。10代後半から音楽活動を始め、ゴンザレス三上とアコースティック・ギターデュオGONTITIを結成。音楽活動のかたわらエッセイ等の執筆も行う
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

22
まえがきに「青年編を読んでいない君は本を閉じて、青年編をまず読もう」といきなり書かれていたが、とりあえず後回しにすることにして読了。中年期のエピソードを語り合う対談。チチ松村もわざわざクラゲを飼うなどなかなかの「変人」なのだが、それ以上にラモさんのエピソードがいちいち強烈である。エッセイを月に40本以上抱え、戯曲の構成に悩むうちにウィスキーを2本空けるような飲み方になり、黄疸が出て入院したという。鬱から躁鬱(双極性障害)になったが、多忙を多量飲酒で紛らわせていたんだな、というのを知る。働き者なのだ。2022/04/28

猫丸

14
中島らもなのにちゃんと仕事をする。広告屋からコピーライター養成学校、カマボコ新聞、大量のエッセイ注文、そして明るい人生相談へ。2,3年のうちに才能は見出され、労働価値は高騰する。体を酷使しても「直ちには影響はない」30代、モーレツに働くことが社会との和解に思える頃だよね。社会不適合を自認する者ほど、資本から一目置かれると舞い上がって無茶する。コイツ使えるな。死ぬかもしれないがそれまで絞ってやろう、と思われているだけなんだが。2024/02/29

レモンメロンパン

9
とにかく面白くて一気に読んでしまった。ただ、青春篇ほど下ネタはなかった(笑)。らもさんとチチさんがこんなに仲が良かったとは知らなかった。ゴンチチって爽やかな曲のイメージだったので。 巻末にゴンザレス三上さんをゲストに呼んでの対談もあったが、三上さんもなかなかに変わり者だった。 こんなくだらない(敬意を込めて)本がよく図書館にあったなぁと思うのだが、おそらく中島らも氏が亡くなられたのをきっかけに入れたのだと思う。 私も躁うつ病なので、らもさんの病状が酷かった頃の話に共感した。 早逝されたのが本当に残念。2022/10/05

やまねっと

9
チチさんのクラゲの話面白かったな。らもさんが自分と同じ歳に何していたのかを知れてよかった。らもさんが結構遅咲きなのも驚いた。この本を出した数年後にらもさんが亡くなったのもこんなことがあるのよと、当時のらもさんに教えたくなりました。 また読み返したくなるだろうからキープしておきたい。2021/08/12

nonpono

8
ゆるりゆるりと27歳から47歳。中島らも、コピーライターの学校に通ったら賞状貰うほど優秀。講師の性格を読み課題を提出するか。チチ松村、ウクレレやくらげ、何かに耽溺する素晴らしさをひしひし感じる。第一人者になっていたりそのことで本を出すという結果が追いついてくるんですね。中島らもの鬱と躁の実話も肝障害で初めて入院する話も全て文学に昇華しているんですね。だから「今夜、すべてのバーへ」という傑作が生まれるんですね。美人と話しながら禁制?のものを味わいたいからスペイン語を習うという中島らもの姿勢も好きです。2023/07/07

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