講談社文庫
青春の門 筑豊篇〈下〉 (新装決定版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062748773
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦後世が一変する中、義母が病に倒れる。死の直前、重蔵からタエと信介を託された塙組組長竜五郎は懸命に二人を支える。女教師との甘く苦い経験、幼なじみの織江への思慕…性の目覚めに戸惑い、愛する人の生と死に向き合う信介は、やがて夢を求め東京への進学を決意する。世代を超えて読み継がれる不滅の名作。

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌偏集者、作詞家、ルポライターなどを経て、’66年『さらばモスクワ偶連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、’76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。’81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。’02年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、’04年には仏教伝道文化賞を受賞する。また小説のほか、音楽、美術、歴史、仏教など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

62
下巻では高校時代から大学進学のため上京を上京を決意するまでが描かれていた。情報過多の現在とは違うが故に恋愛や性など人と違うのではと悩みや葛藤にまみれる伸介には共感できる部分も多かった。母タエの死を新天地へ旅立てと解釈した伸介。続編に期待です。2018/06/15

背番号10@せばてん。

26
1975年読了。81年公開の映画(東映)の主なキャストは、菅原文太(当時48歳)、松坂慶子(当時29歳)、佐藤浩市(当時21歳)、杉田かおる(当時17歳)。あらすじはもちろん、忘却の彼方。(2025年4月27日入力)1975/05/29

リュウジ

6
★4 この小説は、僕のようなおっさんが読むのと若い人が読むのでは、完全に主題が違うということ。若い人は完璧でなく、強くも弱くもある主人公に、きっと自分を重ね合わせるのだろう。というより、それができるのは、若いからだ。前途があり、可能性があり、なにかと出会う時間が大きく待ち受けているからだ。だから、この小説に、「じぶんを育てる」、「じぶんが活きる」、そのヒントや考えるきっかけを与えてくれるはず。対し、僕がどんなに読もうとも、「人を育てる」、「人を活かす」という点からしか読めない。ま、仕方ないんだけどね。2013/06/12

gtn

6
静かに生を終えた母と、新天地に旅立つ信介の対比が鮮やか。2018/06/16

たつや

1
2023年182冊目。東京の大学に学ぶべく、筑豊を離れるまで。思春期の思い悩み、性に悶々としながら自身の成長、道を切り開こうとする姿に声援をおくりたくなった2023/09/12

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