講談社文庫
追及・北海道警「裏金」疑惑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062748339
  • NDC分類 317.7
  • Cコード C0195

内容説明

架空の捜査協力者、ニセの領収書…。「流出」した旭川中央署の内部資料からすべては始まった。OBたちの捨て身の告発も黙殺しようとし、組織防衛に汲々とする北海道警。疑惑解明に及び腰の議会。その姿は日本の陰画だ。北の地のみならず全国にひろがる警察の宿痾=「裏金」の実状を暴く。

目次

序章 疑惑発覚
第1章 昔からやってきたこと
第2章 道警、協力を拒否
第3章 適切な会計処理とは認めがたいが
第4章 「原田証言」の衝撃
第5章 弟子屈ショック
第6章 百条委員会
第7章 住民監査請求ふたたび
第8章 出口なし
終章 追及はやまず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

14
20年ほど前に世間を震撼させた北海道警「裏金」疑惑。発端は、捜査協力者に支払われる謝礼のはずが、実際には捜査協力などしたこともない一般市民の名前を勝手に使用して書類が作られていたことが問題となったのでした。でも許せないのが、それら捜査費を現金化して裏金にして、いざという時の捜査に使うのではなく、所長以下のお偉いさんの懐にそれらが入っていったということ。えげつないなあ。で、全国の都道府県警は、警察庁にその一部を上納してるらしいよ。認めてないけど。こうなると、ヤクザと何が違うの?数々の手口、驚愕です。2021/12/22

gilzer

1
★★★★★2003年11月にテレビの報道番組によって表面化した北海道警の裏金疑惑に、北海道新聞報道本部の取材班が取り組んだ2003年11月から2004年7月までの取材の記録である。非常によく取材できていて、昨今、新聞離れが進んでいたり、組織ジャーナリズムの限界が指摘されたりするなかで、捨てたものじゃないなと思わせてくれるような取材班の努力とジャーナリスト魂とでも言うものが垣間見えて、率直に素晴らしいと思った。一方で、身を削るような思いをしてやっと非を認めさせることのできる行政組織の厚い壁に深い闇を感じる。2018/12/05

ぼび

1
2/52018/07/29

北条ひかり

1
7時間38分(神奈川ライトハウスに感謝) 北海道新聞が北海道警に裏金作りを認めさせた報道の記録。この裏金が、公にはできないが犯罪捜査に必要な費用としてプールされたのであればまだ許せるが、高級幹部たちのポケットに入るというのではどうにも納得がいかない。現場の捜査員は自分の財布から捜査費を捻出しているのに、高級幹部のためにカラ出張や使途不明金を受領したことにされる。しかも、北海道警に限らず、警察庁をはじめ、全国の警察で組織的に行われているというのだから、笑えない。(しかし、北海道新聞はその後警察に屈する。)2015/04/29

のげぞう

0
道警だけではなく全国の役所で行われていそう2016/08/13

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