内容説明
徳川五代将軍・綱吉の時代。「生類憐れみの令」の圧政下で、密かに鳥を焼いて浪人たちに食べさせる隠れ宿があった。宿を営むのは、春之介と万七郎。露見したら最悪「死罪」だ。悪政に反発し鳥を食べ、自由に語り合っていた彼らだが、何者かの密告により窮地に追い込まれた。笑いとスリルの長編時代小説。
著者等紹介
多田容子[タダヨウコ]
1971年香川県生まれ。京都大学経済学部に在学中から時代小説を書き始める。’99年『双眼』(講談社文庫)でデビュー
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