内容説明
「蝦で鯛を釣る」は小エビの「蝦」でなく立派な「鰕」のはず。すると、大物獲得には相応の準備が必要、という新しい意味が視えてくる。定説で満足していては、人は空想力を失い国も荒廃する。江戸っ子の喧嘩には、庶民が手にした自由な議論があった。諺、格言の自分流解釈のすすめ。
目次
第1章 言葉の語源で語る日本文化(幽玄・侘・寂;間;指が余る;無駄と浪費;頭の良い人;鮒とスリーコード)
第2章 権力者の寓話、庶民の議論(知は武に上位する;嫌な奴;言葉の遊び;庶民の武器)
第3章 多彩な解釈を楽しめる言葉(華;つきもの;日本語はユニーク;にぎにぎ)
第4章 常に斬新なソフトを生む発想(パクリとオマージュ;自分流思考;百里と一里は同じ距離;不便至上主義;必勝)
著者等紹介
明石散人[アカシサンジン]
1945年生まれ。美術、歴史、政治、物理…あらゆる分野にわたり博覧強記。独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る「新説」を提示し鮮やかに実証する
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パパパンツ・ママパンティ・寺
49
再読。昔、この明石散人にハマって随分読んだ。博覧強記で京極夏彦の師匠。この本は元々『月とスッポンと日本語』という語り下ろしの本を全面的に改稿してほとんど別の本みたいにして文庫化したもの。こういうのは読者として嬉しく頭が下がる。好きな文庫本の一つ。ことわざや格言の解釈から古今東西のあらゆるものを論じるペダンチックな楽しみと、世界の分析から近未来の推測。2004年の本なので、外れている予言もあるが、参考になる考え方だ(特に原発問題の話は現代的だ)。著者は基本的に勤皇の愛国者で、江戸時代に精通している。面白い。2016/04/01
シャル
4
現在使われている様々な言葉、ことわざの解釈について、歴史的観点やそこからの想像によって別の見方を探っていくエッセイ集。全体を通して貫かれているのは、数々の言葉とその外にあるものから日本語、そして日本人の姿を掘り出していこうという姿勢だろう。普段何気なく使っている言葉でも、元々は別の姿をしていたというのはこの本に書かれていること以外でもよくある話だ。言葉を知り、歴史を知り、背景を知り、それらでもって本質を探る。まさにタイトル通り、日本語の変化から歴史と人々を見渡す千里眼こそが重要だと思い知らされる。2013/06/08
トーニ
2
私達が普段何気なく使っている日本語の使い方や解釈について疑問を投げかける一書。一見、風変わりで逆説的な、にわかに信じ難いような説も、この人の手にかかれば不思議と説得力のある様相を帯びてくる。辞書や教科書に載っている意味をそのまま信じ込むのではなく、言葉のバックグラウンドを探り、解釈を掘り下げて行けば、言葉は豊かな厚みを帯びてくるものなのだということを実感した。個人的には、「幽玄・侘・寂」、「無駄と浪費」が面白かった。2014/11/24
うたまる
2
故事、格言、ことわざなどについて、よく『語源は諸説あり…』と言われるが、その原因は江戸時代にあるらしい。江戸っ子が洒落で、定説に対し独自の解釈を考え、散々論争したものが溢れ返ってしまったという。そんな中からいくつか面白いものを、著者のアイデアも付け足して紹介しているのが本書。「”エビで鯛を釣る”は海老・鰕・蝦で意味が変わる」「狐が威を借りたのは”虎”ではなく”天帝”だった」「梯・階・橋・箸・端は同音同義語」「夏目”漱石”と”流石”の語源は同じ」「”二足の草鞋”は褒め言葉ではない」が特に面白い。2012/06/12
東側ギャン
1
2冊目で自分(明石氏)が庶民って言うのはちがうだろwとつっこんだけど読んでるうちにああ確かに庶民であることを立場として重視してるなぁと思った2013/05/23
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