内容説明
爆弾で吹き飛ばされた双子の暴走族。抗争に巻きこまれ路上で射殺された9歳の少女。女性法人類学者テンペは暴走族犯罪専門チームに志願、無法者の撲滅を誓うが、死体は増える一方、私生活にも不穏な影が迫る。遺体発掘や頭蓋骨の鑑定など、著者自身の豊富な知識を生かしたリアルな描写が圧巻の傑作ミステリー。
著者等紹介
ライクス,キャシー[ライクス,キャシー][Reichs,Kathy]
シカゴ生まれ。アメリカ法人類学協会から正式に認定を受けたわずか50人しかいない法人類学者の一人。大学で教鞭をとる一方、検視官事務所や法医学研究所のコンサルタントを務める。デビュー作『既死感』(角川書店)は『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに入り、いきなり人気作家に。1997年度のカナダ推理作家協会最優秀処女長編賞を受賞
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
岐阜県出身。同志社大学文学部英文学科卒。1982年『アニー』(ハヤカワNV文庫)で翻訳家としてデビュー
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感想・レビュー
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nizi
6
ドラマ「Bones」の原作だが内容は大きく違う。そもそも主人公ブレナン博士以外の登場人物からして別で、普通のミステリーだった。奇天烈なキャラが多いドラマの方が正直面白いし、長続きしたのも頷ける。2024/12/01
Kitinotomodati
4
この間読んだ死体の指をしゃぶる羽目になった鑑識課員を思い出しながら読む。アメリカとカナダの司法機関の関係性とか、身許不明のバラバラになった遺体の鑑定とかが興味深い。2020/01/20
あつぼう
4
法人類学者テンペ・ブレナンを主人公とするシリーズ3作目です。全2作は角川書店から発売されてますが、今作は講談社に出版社が変わっています。普通出版社が変わってしまうと、なにか違和感を感じてしまう事もあるけど、今回は訳者である山本やよいさんが引き続き翻訳をしてくれてるので全く違和感なく読めました。やはり今作を読む前に1作目の「既死感」と2作目の「死の序列」を読んでからの方が今作に登場する人物の背景なども理解できると思います。それにしても「骨と歌う女」と言う邦題はどうなんでしょう?2005/08/23
しば丸
3
甥っことはいえ捜査中の事件を話すとか、自宅に持ち帰った資料をあからさまに怪しい人物の目に易々と触れさせてしかも持ち去られるとかナイでしょ。って所々突っ込みつつも、ストーリーは面白かったです。ページをめくるごとに増えていく死者。彼らは誰なのか、何故あんな末路を辿らなければいけなかったのか、それが気になって一気読みしました。3作目らしいので、これから1・2作目を探してみます。2013/07/20
naginuko
2
内容の割りに長かった…。コーンウェルとどうしても比較してしまうが、コーンウェルの方が勝ちかな、今のところ。登場人物が多く、名前もややこしいので誰が誰やら、にしょっちゅうなる。特にモントリオールというところからこの小説はフランス語で書かれているのか英語で書かれているのかが気になったな。嫌いな作風じゃないのでまだ読んでいきたいと思う。2016/12/25
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