内容説明
チャーリー・ブラウンが失敗をくり返すのには、深い深いわけがある!?ルーシーがしあわせになれない本当の原因は?ライナスの毛布が意味するものは?…おなじみのスヌーピーたちの話には、実はもう一つのメッセージがこめられている!聖書のたとえ話や、罪と罰、不安と恐れ、愛と信仰といったポピュラーなテーマをとりあげたマンガを集め、その隠れた意味を解き明かす。聖書入門としても絶好の一冊。
目次
序章 大切なことは目に見えない
第1章 「ありのままの自分」に気づく
第2章 不安なのは誰だって同じ
第3章 心の成長剤はほろ苦い
第4章 “小さなキリスト”スヌーピー
第5章 愛すること、信じること
著者等紹介
ショート,ロバート・L.[ショート,ロバートL.]
1932年、アメリカ・テキサス州に生まれる。南メソジスト大学で神学士号を取得。長年にわたって各地をまわり、チャールズ・M・シュルツの人気マンガ「ピーナッツ」の神学的意味合いについて、カラースライドを使って講演、人気を博している
笹野洋子[ササノヨウコ]
長崎県に生まれる。お茶の水女子大学国文科を卒業。英米文学およびノンフィクションの翻訳家として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
91
スヌーピーは哲学だと思っていましたが、こうして見ると聖書的な要素を含んでいるというのがよくわかります。ピーナッツを通じて聖書解釈をしているということでしょう。確かに気づかれない形で暗喩を含んでいるコミックであることは確かですが、このような形で見ることによって信仰を持つ人たちに語りかけてきたことがわかります。コミックがベースなので堅苦しくなく読めました。雰囲気的にはプロテスタントを視野に入れているようです。2016/09/01
ヨミナガラ
15
“「詩編」の“人の子”は『ピーナッツ』の中の子どもたちにおきかえられるでしょう。どちらも、全員が“迷って”いるようだからです。悩みのたえない愛すべきチャーリー・ブラウンについてさえ、シュルツはこう言いました。/「卑劣なことは決してしないけれど、彼は弱く、虚栄心が強く、傷つきやすい……子どもはみな、自己中心的ではないだろうか?」/またシュルツは問います。/「それに、野蛮ではないだろうか? 子どもたちはみな大人の戯画なのだ」”2014/06/15
キコ
8
スヌーピーの漫画は読んだことがありましたが、なんというかとても観念的?で理解できないことが多かった。なぜなら、「聖書」を理解していなかったから…かもしれない。欧米の芸術というのは、聖書をベースにしていることがとても多いんですね。2016/12/13
ろし
6
難しい聖書もスヌーピーなら大丈夫かなと思ったけどやっぱり難しいです…。途中、スヌーピーは読書家で趣味が小説を書く事等々聖書に関係無いことばかり印象に残ったが、第4章小さなキリストスヌーピーで「スヌーピーは徹底したマイノリティ…自分がとるに足らない者でひとりぼっちだということを、この上ない幸せと感じている」キリスト教徒であることは神から特に選ばれた幸せな者であることだから。キリスト教徒でない私もなぜか励まされます。聖書が理解出来れば海外の物も、もっと楽しめそうですね。2013/07/26
ホームズ
5
スヌーピーには聖書の話って結構出てますね。ライナスとかがよく引用したりしてるイメージが有りますが。他にもいろんなところに隠されたメッセージみたいにあったんですね~(笑)