内容説明
サンフランシスコの私立探偵シャロン・マコーンは、父の死をきっかけに自分が養子だったことを知ってしまう。ショックを受けた彼女だったが、自分のルーツを確かめようと母方の一族であるアメリカ先住民ショショニ族の保留地を訪ねる。しかし、彼女の生い立ちには現在の犯罪につながる事件が隠されていた。
著者等紹介
マラー,マーシャ[マラー,マーシャ][Muller,Marcia]
1944年、ミシガン州デトロイト生まれ。ミシガン大学でジャーナリズムを専攻し修士号を取得。ロス・マクドナルドの作品を読んだのがきっかけでミステリーの創作を始める。77年にシャロン・マコーンが主人公の『人形の夜』を発表。93年にシェイマス賞の巨匠賞、94年に『影の中の狼』でアンソニー賞を受賞し、サラ・パレツキー、スー・グラフトンと合わせて女性私立探偵小説御三家として高い評価を得ている。ビル・プロンジーニの配偶者でもある
古賀弥生[コガヤヨイ]
東京女子大学文理学部英米文学科卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
90
シャロン・マコーンシリーズ第7弾、実際には21作品目。「奇妙な相続人」からは、10作品も経っている。シャロンも40歳となり自分で探偵事務所を経営しており、脇を固める登場人物も知らない人ばかりだ。ある日父が亡くなり、シャロンは遺品の整理をしていて自分が養子である書類を見つける。シャロンは自分のルーツ探しに出る、しかし辿り着いた実の母に会う直前、母は何者かに車で跳ねられてしまう。シリーズが始まった1977年から、本作を構想に入れていたであろう事が解る。20年以上もかけて描いた思いが、ひしひしと伝わる良作だ。2019/11/08
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
12
旅行中に読んだ。自分の出生の謎を探すミステリー。いまいち面白く無かったのは、登場人物が全て自家用飛行機を持っていたりするような、金持ちばかりだったせいか。2015/05/22
たまき
1
自分のルーツを探すうちに、犯罪が起こる。シリーズものの14作?これ以前の作品を読むことができるか。全体に地味な作りで主人公の出生の秘密が主題。だからどうかと思ったが、すんなり読めました。ただ、魅力があるかというと・・・。 2012/08/25
司
1
前作とこの作品の間のシリーズが翻訳されていないので、環境も登場人物もかなり変化しています。2010/09/12