内容説明
吸血鬼はロリコンだ。狼男の二つの系統。フランケンシュタインは頭がいい―。中央ヨーロッパに数多ある恐ろしくも面白い神話、伝説、物語を元ネタに、怪奇大好きの作家二人が夜を日に継ぎ話しこむ。文庫化に当たって新規対談を追加、再編集した決定版!それぞれに工夫を凝らした短篇小説二話も収録。
目次
第1夜 於都内某所―北ドイツ怪奇道中
第2夜 於山中の洋館ホテル―恐怖の三大スタア(夕刻―狼男の巻;深更―吸血鬼ドラキュラの巻;翌朝―フランケンシュタインの巻)
第3夜 於高原の一軒家―南ドイツとドナウの国々へ
第4夜 於人里はなれた館の密室―ライン川怪奇未満
書き下ろし短篇小説(ヨハネス・マイヤーホーフの手記(赤城/毅)
鏡(田中/芳樹))
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年第3回幻影城新人賞、’88年星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う
赤城毅[アカギツヨシ]
1961年、東京都生まれ。’98年、『魔大陸の鷹』(三部作)でデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
9
内容(「BOOK」データベースより) 吸血鬼はロリコンだ。狼男の二つの系統。フランケンシュタインは頭がいい―。中央ヨーロッパに数多ある恐ろしくも面白い神話、伝説、物語を元ネタに、怪奇大好きの作家二人が夜を日に継ぎ話しこむ。 2010/01/04
skellig@topsy-turvy
6
田中芳樹氏、赤城毅氏による対談集。ドラキュラ、フランケンシュタイン、人狼、錬金術や狂王ルートヴィヒなどのトピックを軽めに流しつつ、赤城氏の留学、田中氏の旅行から感じたドイツと怪奇の親和性についての考察などもちらほら。お二人の短篇小説、「ヨハネス・マイヤーホーフの手記」「鏡」も併録。2013/04/14
ma-no
2
この題名はちょっと詐欺かも(笑) 紀行文ではなく、軽いノリの対談集でした。2013/02/14
紫
1
だいたい十年と十一ヶ月ぶりに再読。田中芳樹先生と赤城毅先生の対談の内容はすっかり忘れておりましたが、やっぱり広くて薄い、内容軽めの西洋怪談四方山話入門編。どちらかといえば短編二つの方が展開をよく覚えていたことにびっくりであります。再読してみて驚いたのは赤城毅(=大木毅)先生がボン大学に留学中、秦郁彦先生が学会のついでにやってきて「バーデンバーデンの誓い」の現地案内をさせられたというエピソード! 欧州史ネタの与太話を書いているエンタメ作家という認識でしたが、赤城先生、当時かられっきとした学徒だったんだ……。2025/07/15
ナンさん
1
過去に読んだよなぁと途中まで読んで気がついた? 確か創竜伝が文庫化する前の事だから随分と古い事w 何年も前の本なのに新たな発見があって楽しく読めた?2018/05/26




