内容説明
貧困の中に育ちながら生来の才覚で飲食店を興し成功するが、不運も重なり保険金横領で逮捕。出所した日になぜかヤクザに出迎えられ、46歳にして極道デビュー。一年半後、宅見組長を狙うヒットマンに「抜擢」される。襲撃、逃亡、潜伏中の出会いと結婚、息子の誕生、そして逮捕。数奇な運命を綴る懺悔の手記。
目次
序章 愛する航太へ
第1章 抜擢
第2章 襲撃
第3章 貧困
第4章 絶頂
第5章 逃避行
第6章 誕生
終章 ふたたび愛する航太へ
著者等紹介
中保喜代春[ナカホキヨハル]
1950年、富山県生まれ。山口組中野会神戸総業若頭補佐だった1997年8月、山口組5代目若頭・宅見勝宅見組組長を射殺、流れ弾で歯科医・平井博氏も死亡。逃亡中に現夫人・亜由美さんと知り合い、98年9月長男航太誕生。その直後の10月2日逮捕。一審・二審とも懲役20年の判決。2002年1月上告棄却。現在服役中。事件後はヤクザ組織と縁を切り、出所後は妻子とともに、堅気の生活を送ることを決意している
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感想・レビュー
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どらんかー
3
なんだかねぇ2022/03/24
hatagi59
2
出所後に所属団体が栄華を極めていればいいが、解散していたら目も当てられないな。 何のために組織のために体を張ったことになるのか。 著者の場合は身内同士の殺し合いなので、どうなるかは想像できただろうに、狂った上役に逆らえずに仕事をする羽目になる。 まぁ、何というかどうしようもないよね。2020/03/07
うたまる
2
「わしがやらされるんかいな。そんなこと、しとうない。くそっ、いまからでも帰れんかな…」……1997年、山口組5代目若頭である宅見勝組長を射殺したヒットマンの懺悔録。何とこれが、不謹慎だが面白い。2章までの事件経過は、イケイケ幹部とヘタレヤクザの対比、襲撃の緊迫感と泣き言の滑稽感の対比で、緩急が効いていて一気読み。続く3章以降は生い立ちと逃亡の記録だが、おい、ほんまに反省しとんのか、と言いたくなる展開に。商売が上手く、女にはもて、ヤクザも認める男振りと、自慢尽くし。こんなの息子に読まれて本当に大丈夫なのか?2016/08/20
サンジェルマン伯爵
1
知人に自分が出ているシーンがあると勧められて読んだ ふだん知らない世界を垣間見れて良かった2019/01/02