内容説明
わたしのかつてのパートナー、エバハートが死んだ。自らの胸を撃ち抜いて。一方、事務所に現れた男は、不治の病の息子のため前妻を探してほしい、と訴えた。消えた女を追いながら、わたしは、エバハートの失意の日々をもたどっていく。驚愕の結末、人生のねじれを哀切に描く名無しの探偵シリーズの白眉。
著者等紹介
プロンジーニ,ビル[プロンジーニ,ビル][Pronzini,Bill]
1943年、カリフォルニア州生まれ。さまざまな職業を経ながら作家をめざし、71年、The StalkerがMWA賞候補に。同年、名無しの探偵シリーズの長編第1作『誘拐』を発表。以来、執筆活動を精力的に続けている。同シリーズは現在までに30冊近くを発表。ミステリー研究家としても名高い。現在はサンフランシスコ郊外のソノマ郡に妻のマーシャ・マラーと在住
木村二郎[キムラジロウ]
1949年、大阪府生まれ。ニューヨークのペイス大学社会学部卒業。英米文学翻訳家、ミステリー研究家
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