内容説明
ネオナチ政党幹部の命を受け、隠された名画を回収し、老ナチを葬るデッカーは筋金入りの悪党だった。暗号解読、盗聴トリック、偽装殺人―。冷酷にして頭脳明晰な敵デッカーと、執拗にそれを追うファロン。抜きつ抜かれつ二転三転する知恵比べの果てに、驚愕のラストが待ち受ける!一気読み必至の大傑作。
著者等紹介
リンゼイ,ポール[リンゼイ,ポール][Lindsay,Paul]
米国シカゴ生まれ。現役FBI捜査官の時に発表した『目撃』でデビュー
笹野洋子[ササノヨウコ]
長崎県生まれ。お茶の水女子大学国文科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せんべい
3
【児玉清氏解説本】戦時中にナチスが秘匿した名画の数々は秘かにアメリカに渡っていた。それをファシズム再興のために探し出すドイツ人若手政治家とアメリカ在住の元ナチ幹部息子がタッグを組んで、秘密を知る人を拷問しては複雑に仕掛けられた謎を解いてゆく。その絵を取り戻そうとするユダヤ系アメリカ美人の美術研究家ロスは、主人公のFBI辣腕捜査官ファロンと組んで後を追う。抜きつ抜かれつの息詰まる展開の合間に、時おり見られる主人公の含蓄に富んだセリフも楽しい。最後のどんでん返しもお見事でした。2013/09/12
Yoshitomo Kurokawa
3
どんでん返しは期待通り。読み合いはわりと好きだ。正義はだいたい勝つ。2013/03/07
toll_yk
1
上下巻2017/05/20
yama
0
ようやく後半を読む事ができました。ナチスの隠された財産名画を見つけるために雇われた犯罪能力の高いデッカーとFBI捜査官のファロンの裏を欠きつつ、先に越されるという攻防戦。そしてその絵の回収に隠された事実に到達した時に思わぬ真実が!いや~面白かったです。又一味違ったポール・リンゼイの作品に出会いました。今後も楽しみです!2010/03/27
wang
0
こりゃおもろい。上に続き、騙し合い。今度は犯罪者が完全に騙したかと思うと、次はFBIが完全に先手をうつ。だんだん触れ幅が大きくなり無謀な作戦に出る。ハリウッド映画風どんでん返しあり。2009/04/21