内容説明
第二次大戦から半世紀後、老境に達したドイツ系移民が次々と惨殺された。被害者をつなぐ糸はナチスが略奪した大量の名画。第三帝国復興のための五億ドルにも相当する隠し資産だった。FBI捜査官ファロンは盗難美術品回収の専門家シヴィアとともに、殺人の連鎖を追い始める。超A級エンターテインメント。
著者等紹介
リンゼイ,ポール[リンゼイ,ポール][Lindsay,Paul]
米国シカゴ生まれ。現役FBI捜査官の時に発表した『目撃』でデビュー
笹野洋子[ササノヨウコ]
長崎県生まれ。お茶の水女子大学国文科卒業
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感想・レビュー
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ジロリン
7
再読。「殺戮」以外のデヴリン・シリーズが、いくら本棚を漁っても発見できなかったので、同じP・リンゼイの作品、ということでw ナチスがユダヤ人から略奪、隠匿した美術品を二つの勢力が奪い合う、という"宝探し"モノ。隠す方と捜す方の知恵比べ。さらに捜すほうの勢力は二つにわかれ、そのメンバーもそれぞれ独自の思惑を持ち…一筋縄ではいかない展開が楽しい。2016/04/14
Yoshitomo Kurokawa
3
これを読んでいると、痕跡を残さずに捜し物をすることはできないのだな、ということが分かってくる。2013/02/26
せんべい
2
【児玉清氏解説本】例によって児玉氏の解説から読んで手に取った。著者のリンゼイは元FBI捜査官。実際の体験と事実から産み出された独自のFBI物語は、確かに面白い。 第二次大戦中にナチスがユダヤ人たちから略奪した膨大な名画がアメリカに隠されているとの情報が漏れる。それを外国人蔑視で勢力を伸ばすドイツの若手政治家が、元ナチ幹部の息子と共に探し始める。手始めに名画を隠したとされる元ナチ幹部を拷問の末に殺した。 これに対するのはFBI捜査官の主人公と、ユダヤ系アメリカ美人で盗難美術品を捜索しているロス。下巻に続く2013/09/12
wang
1
ナチがユダヤ人などから奪った莫大な絵画コレクション。それを手にしようとするネオナチとユダヤ人組織の攻防。上巻ではネオナチが一歩か半歩だけ先行していてその追跡合戦が面白い。下巻が楽しみ。2009/04/17
Ryosuke
0
竹2008/08/07