内容説明
「あっ」と驚くアイデアと、技ありの文章。わずか2800字の世界に物語のおもしろさを凝縮したエンターテインメント、それがショートショートだ。短編小説の名匠阿刀田高氏が選びぬいた傑作・67編に全作品の選評も収録。いつでもどこでもすぐ楽しめる人気シリーズ、第14弾が登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIKETOM
8
この14巻はこれまでの1~13巻と比べるとはっきり言ってレベルが低い。編者の講評にも「捏ねている」と書かれている作品がけっこうあった。捏ね過ぎの作品ってのは読んでてなんか気色悪い。他にも面白くもないダジャレ作品とか無意味な言葉遊びとか、そんなのが多かった。読んでていいなと思う作品もちょっとあったけど、過去の巻に比べれば含有率が低すぎ。いつもハイレベルの常連さんの作品までもがパッとしないし。なぜなんだろうな。自分もこの時期に投稿してればよかった(笑)次巻を読むのが怖いような楽しみなような…。2019/04/16
ひょろ
6
お気に入りを列挙 「静かにしてくれ!」「感じの悪い店」「当選」「大安吉日」「姿勢の良い若者」「往復書簡」2017/09/30
新天地
6
阿刀田さんの選評が最近の『ショートショートの花束』と比べるとやや厳しいのが印象的。意外と自分の付けた点数と差のあるのが印象的だった。好きな話は文章を書くときのあるある「書き出しの問題」、ミステリ仕立てで読ませる「手紙」、まさに小話なオチ「当選」、途中でオチはわかるけどそのオチに向かっていくのが楽しい「マイムマイム」、逆転の発想「偽札」、内容に対して想像が膨らむ「ある列車にて」、もしかしたらというオチもあり阿刀田さんも褒める「往復書簡」、まさに孤独「リックの店」、雰囲気の良い「五番テーブルの男」。2017/02/09
Tetchy
4
もはやここまで来るとショートショートではなく、落語の小噺か一口コントである。しかもオチの無い物もあるではないか。「或る会話」など何が結局書きたかったのか、全く以って不明。これなど小学生のギャグにしか過ぎないではないか!!メタショートショート物も最後に膝を叩くような妙味を備えてなく、単なる悪ノリである。前任の星新一が築いてきたショートショート文化が多様化という名目で堕落していく様を見ているかのようだ。2009/07/15
k
3
荒削り。2020/01/26