内容説明
一九三七年二月七日。アメリカ深南部で生を受けた二人の子どもがいた。一人は黒人、もう一人は白人。彼らは知るはずもなかった、世間のルールというものを。しかし、「義足の男」が起こした殺人の話をきっかけに、ふたつの人種は一触即発の状態に。『白い犬とワルツを』の著者が、人間の愚かさを抉る傑作長編。
著者等紹介
ケイ,テリー[ケイ,テリー][Kay,Terry]
1938年米国ジョージア州生まれ。ラグランジュ大学卒業後、地元の雑誌に映画、演劇の批評を寄稿したのち作家に。1990年に発表したTO DANCE WITH THE WHITE DOGで全米に知られる作家となる。同作は日本でも『白い犬とワルツを』のタイトルで1998年に翻訳出版され、2001年になってから話題を呼び大ベストセラーとなる。現在はアトランタに妻と在住
笹野洋子[ササノヨウコ]
長崎県生まれ。お茶の水女子大学国文科卒
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感想・レビュー
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うたまる
1
「そういうことになってるの」……なぜ黒人を差別するのかとの息子の素朴な問いに漠然とした答えを返す母。理屈っぽい者は嫌われるが、正当性があるというなら徹底的に理屈にこだわるべき。理屈を避けるのは、それが差別や偏見だと気づいているからだろう。第二次大戦直後のアメリカ南部の人種差別がテーマの本書。『白い犬とワルツを』では老年期、『ロッティー、家へ帰ろう』では青年期を描いた著者が少年を主人公に据えたのは、重いテーマを扱う分、子供の無邪気さや軽快さでバランスを取ろうとしたためか。今のところその目論見は成功している。2012/05/18
AR読書記録
0
突然ひょっと一般受けして(ふだん本を読まない層に)売れる“感動作”はいまいち信用してないところがあるので(『マディソン郡の橋』とか...),『白い犬とワルツを』を避けて,こちらにいってみました.が,今のところ,信用してなくてゴメン!って感じです.好きこれ.早く下巻も読みたいです.感想はそれから.2012/07/27
sgnfth
0
白い犬とワルツをの作家。悪意のないひどさに堪える2009/08/18
丰
0
20021215
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- 和書
- 日本手話で学びたい!