内容説明
僕は、この自分のなかの「占い師」と「懐疑主義者」のどちらにも転ばないようにしながら、その間の細い道をなんとかふんばって歩いてきたような気がする―。運勢や相性を占うだけなんてもったいない。本当の自分を発見し、あなたの魂を豊かにするのだ。いま超人気の占星術研究家が説く新世紀の占い体験。
目次
第1章 占星術のシクミ(「占い」の種類;インドではお見合いに占星術を使う? ほか)
第2章 占星術を科学する(アンチ占星術(!)の授業
二つの署名運動 ほか)
第3章 心理学と占星術(天には物語が満ち満ちている;心理占星術のパイオニアになるぞ! ほか)
第4章 神々との語らいとしての占星術(運命を決めた夢;土星に救われる ほか)
著者等紹介
鏡リュウジ[カガミリュウジ]
1968年、京都府生まれ。国際基督教大学大学院修了。占星術のほかユング心理学、神話、神秘学など多岐に通じ、テレビ、雑誌など多方面で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっきー
9
占星術の先生からおすすめされていたけれど、なかなか手に入らずやっと読むことができた。文庫でさらっと読めてしまうけれど、けっこう大事なことが書かれていたので、理解するにはしっかり読みこまないと。2016/10/08
Mica
2
ますますユングについて知りたくなりました!占星術も面白そうだなぁ。本格的に学びたい欲求がムクムクしてます。が、今はタロットの事を考えたいので、機会があれば占星術という事で。最初の方は難しいですが、鏡リュウジさん自身の生活でのエピソードは気楽に楽しめます。2019/03/01
うたまる
1
「端的にいって、占星術の”予言”は当たらないことが多い。これをどう考えるか?」……占星術とその根本命題である”本当に当たるのか”についての入門書。最も期待していた占い結果の科学的検証は第2章のみで、他は占星術の基本(第1章)と心理学との関係(第3章)など、羊頭狗肉本であるのが明らかとなる。ところが、腹立ちを抱えながら読み進めていたところ、最終章で大逆転が待っていた。”こじつけ”であると言われればそう、”偶然の一致”であると言われればそう、と認めた上での会心の痛撃。これはパラダイムシフトか、詐欺師の口舌か。2022/10/29
あさひ
1
ユングのタイプ論を「性格分類」として紹介している点がミスリーディングな気がするのと、ユングがユングがと言っているわりにユングの本が参考文献になかったのが気になりましたが、占星術の学術面についてや心理学との関連について丁寧に書いてあって、読み応えのある本でした。鏡さんの占いに対するスタンスに好感を持ちましたが、今まではわりと異端な考え方だったっぽいように思われるので、こういう考え方を当たり前のものとして読める今の環境にも感謝。2010/11/28
ねこや
0
この作品は占星術の指南書ではなく、占星術の歴史や近年のムーブメントや著者自身の経験や考察をを記したもの。過去に実施された占星術が当たるか否かの検証結果はいずれも芳しくない。それを包み隠さない著者は非常に公正やと思う。にもかかわらずこの作品の題名はいかに? それもあるけど、当たらない占星術の価値ってなんなんやろ。私自身、占いを受けた経験はあるけど、当たったと実感したことはない。 なのに占いをくだらないと切り捨てることが出来ない。 占いというものを考察する上で非常に面白い作品やった。2017/04/15
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