内容説明
母の出自を唾棄し、神聖冒涜し、“母捨て”“母殺し”の虚構地獄を創り上げてきた天才は、なぜ、母にこだわりつづけたのか。また愛憎渦巻く母子関係は寺山芸術に何をもたらしたのか―。四十七歳で他界するまで、全速力で時代を激走した寺山の「迷宮王国」に入り込み、その謎に迫る野心的ノンフィクション。
目次
プロローグ 死者からの手紙
第1章 神聖冒涜
第2章 「詩王子」の孤独
第3章 想像力をもった鳥
第4章 悪夢を孕む言葉
第5章 五月の別れ
エピローグ 百年たてばその意味わかる
著者等紹介
長尾三郎[ナガオサブロウ]
ノンフィクション作家。1938年福島県生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科中退。在学中から著述業に入り、政治、社会問題、スポーツなど幅広い分野で活躍、現在に至る。主な著書に『マッキンリーに死す』(第8回講談社ノンフィクション賞受賞)などがある
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感想・レビュー
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