内容説明
名門企業の信じられぬ堕落!集団食中毒事件を引きおこし、酪農家と消費者の信頼を裏切った「乳業」。親会社の教訓に学ばず、牛肉偽装事件で自滅した「食品」。組織内でしか通用しない論理で動き、再生の道を歩もうとしても政と官に振り回される雪印グループの姿を通して抉る「日本の劣化」。
目次
序章 解散
第1章 汚染
第2章 失墜
第3章 再起
第4章 偽装
第5章 崩壊
第6章 迷走
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
18
大企業化し創業の理念を忘れるとこうなってしまうという書きぶり 食中毒事件があったのは小学生の頃だけど連日報道されて異様な雰囲気だったのを覚えている 不祥事の連発は今見てもひどい 失敗学のいい教科書になりそうだ2021/02/27
さっと
6
雪印乳業の集団食中毒事件(2000年)、子会社の雪印食品の牛肉偽装事件(2001年)といった一連の事件で消えた業界トップメーカー「雪印」の崩壊ドキュメント。当時の記憶といえば雪印社長vs記者の「私は寝てないんだ」「こっちだって寝てない」や牛肉偽装事件の背景にあったBSE問題で大臣が牛肉を頬張って安心です安全ですとニッコリするニュース映像が残ってて、北海道の酪農家の息子でありながら危機感があまりにもなかったw消費者はもちろん、北海道発の雪印ブランドに出荷していた酪農家や勤めていた人たちが一番裏切られたよね。2020/03/21
ちゃーろー
0
事実だけを淡々と書いている感じかな。新聞社だからしょうがない気もするが、多少は分析して欲しかったかな。2016/04/12
iida
0
「再起」では、企業が地域の人々に支えられている。2014/09/07