内容説明
秦の始皇帝陵で、シュイ・フーと名乗る男が語った「時間が止まる」という言葉。青い金属板、太平洋の巨大な黒い影、死海の銀の巻物、そして世界各地で発見された極めて日本的な遺物とは。一見接続のない事象が、根源で深い関わりを持っていた。壮大にして緻密、真理の秘鍵で世界の定理を覆す歴史ミステリ。
著者等紹介
明石散人[アカシサンジン]
1945年生まれ。美術、歴史、政治、物理…あらゆる分野にわたり博覧強記。独自の視点から、常識・既存の枠組みを打ち破る「新説」を提示、鮮やかに実証する
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感想・レビュー
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おすし
26
事実と虚構の繊細にして大胆なグラデーション!全部リアルに思えるクソでか風呂敷をたたんだら、宇宙サイズを超えたよ!え~なんなんだこの余韻…結局何にもなってないんか…何にも…。2020/10/02
TheWho
14
京極夏彦の師匠的存在である歴史主題が得意な著者の歴史ミステリー「鳥玄坊シリーズ」の1作目。冒頭から秦の始皇帝・兵馬俑で発見された謎の金属板やクフのピラミッドで発見された巨大地下空間に謎の碑文、イスラエルのクムランの死海文書の銅板文書と銀板文書から読み取れる平仮名、そして富士樹海の地下空間から発見された地球成立以前の遺跡等など驚愕な歴史事実が並行に進み、世界の歴史が日本の記紀神話以前の失われた神話より成立したと云う正に竹内文書的なとんでも論で展開する。圧倒的なスケールととんでも論が満載な面白い1冊です。2020/02/28
シャル
8
膨大な知識と仮説と虚構に裏打ちされた、壮大なトンデモ物語とでも言えばいいのだろうか。架空の歴史ロマンといえば歴史ロマンといえるが、とにかくスケールが違う。予測される大地震、突如現れた大怪獣、世界各国で発見される日本語の神秘と古代の謎、そして神の実在と宇宙の誕生。それらに立ち向かうのは日本を影で支える鳥玄坊先生と日本古来からの超人集団。とにかくどこを切っても破天荒で壮大なスケールのフィクションなのだが、そこに至るまでの仮説が途方もない知識で畳み掛けてくるのでもっともらしく、世界を大いに揺り動かしてくる。2013/06/22
miroku
6
これは・・・いろんな意味でスゴイ♪2010/11/05
makoto018
3
初読の際のインパクトは凄かったなー。鳥玄坊さんどこまでやるの、みたいな。 やっぱり、ホラ話ってのは、突き抜けないとね。なんだが、魔界水滸伝を思い出しました。2012/12/06