内容説明
満月の夜、最初の事件と同じ現場に新たな犠牲者が。第一の被害者と過去に接触のあったビル・コードに証拠隠滅の疑惑がかけられ捜査が空転する中、殺人鬼の凶手はビルの愛する家族にまで迫る。誰も信じられない―予測不能のどんでん返しの連続にラストまで目が離せない、究極のサスペンス・ミステリー。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年米国イリノイ州シカゴ生まれ。雑誌記者、弁護士等として勤めた後、’90年より専業作家に。以来、読みだしたらやめられないジェットコースター型サスペンスのヒット作を連発している
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
27
手の込んだ作りで緊迫感、真の犯人像を追うストーリーに一気に読み通した。2020/11/28
Fondsaule
22
★★★★☆ そして下巻は、サスペンスと共に予想の裏をかくというか、期待通りの展開に。2022/12/06
Tetchy
21
本書は失敗作だろう。途中で作者が仕掛けた爆弾が犯人=○○であるのが見えてくるが、それを成立させるために致命的な弱点がある為、もう一度犯人を覆している。そのためなんともすわりの悪さを感じた。作者が感じた無念が最後の方のビルの「○○というのは何者だ。こっちがききたい」という独白に集約されているようだ。しかし報われない結末だ。事件は解決しても、物語当初は娘の学習障害だけが問題だったのに、結末を迎える頃にはさらに問題を抱えてしまっている。ほとんど家族崩壊の危機だ。もしかしたら続編を考えていたのかもしれない。2011/02/17
ぶんぶん
20
【図書館】イマイチでした、登場人物が多すぎるのにドラマに広がりが無い。 ディーヴァーが注目される前と言うのが判る、これからいろいろ身に付けて行く一歩を観たという感じ。 プロットもストーリーも空中分解してる、風呂敷を広げ過ぎて畳めない状況。 犯人の心情も、妻の浮気心も、全く書き込まれていない。 どんでん返しのディーヴァーを観たかったが、この時期では無理か・・・習作という事で読んでみるのも一興。2025/03/18
みゆき
18
イマイチ。上巻の最後で持ち直したと思ったが、予想通り期待外れ。ブレイク前の作品だから仕方がないか。ビルの娘セアラの家庭教師ブレックの正体、妻とブレックの関係、狂気的な息子ジェイミーの再起は?あちこちに投げた網が全然回収されずにジ・エンド。こんなに捜査関係者が必要か?犯人は分かったものの動機が貧弱、というかありきたり。色んな面で消化不良の読書だった。2023/10/31