講談社文庫
凍りつく心臓

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  • サイズ 文庫判/ページ数 567p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732604
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ミネソタのアイアン湖畔の町オーロラ―吹き荒れる雪嵐の日、老判事の死体が発見された。自分の頭を拳銃で吹っとばしたのだ。明らかに自殺に見えたが、最後に判事と会ったはずの少年が失踪。不審を抱く元保安官コーク・オコナーの執念の捜査が始まった。アンソニー賞・バリー賞ダブル受賞の傑作ハードボイルド。

著者等紹介

クルーガー,ウィリアム・K.[クルーガー,ウィリアムK.][Krueger,William Kent]
元保安官コーク・オコナーを主人公とする『凍りつく心臓』で、’99年度アンソニー賞およびバリー賞をダブル受賞!スティーヴン・グリーンリーフをして「まさにミネソタのブリザードのようにパワフルな作品!」と言わしめたハードボイルドの新星。スタンフォード大学中退後、さまざまな職業を経て作家に。妻と二人の子供とともに作品の舞台であるミネソタ州に居住

野口百合子[ノグチユリコ]
1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

85
凍てつく寒さに、インディアンの言い伝えや風習が加わると、自然の力の大きさがとても恐ろしくなる。しかし、怖いのは、やはり人間の方だ。欲に取り憑かれた人間の狂気は恐ろしい事件をひきおこす。途中から、登場人物達の性格、特に主人公の妻の性格が豹変したかのような違和感を覚えた。2015/03/13

ほちょこ

31
今流行りのW不倫、そして巻き込まれる殺人の数々。ストーリー展開はなかなか面白いが、半分くらいまでが遅々として進まずもどかしい。それでもこのW不倫夫婦と子供達の今後が気になるので(これで仲良くよりを戻したらびっくらぽんだ!)次作を読んでみたい。2017/08/18

あかぽち

17
アメリカ・ミネソタが舞台のミステリ・シリーズ第一弾。あちらでは不倫はよくあるネタなんで驚きはしないけど、それがこんな結果になるなんてねぇ。殺人事件の展開も、こんがらがりそうだけど、ミネソタの自然が素晴らしいので冷静になれる。冒頭の大熊狩りの場面からすでに引き込まれ、話のあちこちに出てくる、アメリカ先住民族の教えが面白かった。このシリーズ、続きが楽しみです!2017/09/18

アプネア

16
好みのハードボイルドだった。過去のやらかしのため、元保安官になってしまったコーク。それが元で家庭も崩壊し、何とか再生しようと奮闘するが、愛人を囲っている(笑)。この深い悔恨を抱きながら、不器用に生きるキャラ造形が良いね。哀愁を帯びたダメっぷりが、前面に押し出されているが、板挟みの対立からも、結構周りから頼りにされてるし・・・。まあ、先住民への弾圧が隠れた背景にあって、偏狭な思考、恐怖、不安からくる排他主義なんかがあるんだけど。それらを塗り潰す程の醜聞ブリザード(笑)。いや〜この小さな町でのW不倫って。2023/09/20

sawa

16
★★★★☆ 『ありふれた祈り』が面白かったので、デビュー作を読んでみた。これがデビュー作とか驚く程面白かった。お恥ずかしながら、アメリカに先住民がまだいるという事を全く知らなかった。というより、都会以外のアメリカが描かれた小説をあまり読んだことがなかった。サウナに入ったり、凍った湖で釣りしたち、北欧のような生活にも興味津々。登場人物が多くて少し混乱するけど、それぞれ個性的で、魅力的で、ストーリーはハラハラだし、のめり込んで読んだ。(図)2017/04/04

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