内容説明
息を呑むほどに美しい大富豪夫人。彼女は弁護士ビリー・ボブが、かつて愛した女だった。彼女が再びボブの目の前に現れたとき、静かな田舎町が暗転した。大富豪宅のパーティで盗難事件が起こり、容疑者の弁護を担当することになったボブの周辺で殺人が続発する。MWA賞を受賞したビリー・ボブ・シリーズ第二弾。
著者等紹介
バーク,ジェイムズ・リー[バーク,ジェイムズリー][Burke,James Lee]
文学的香り高い文体とリリシズムで高い評価を得る、孤高のハードボイルド作家。元警官を主人公にしたロビショー・シリーズ第一作「ネオン・レイン」でミステリー界に登場、絶賛を浴びる。「ブラック・チェリーブルース」で’90年度MWA賞受賞。ビリー・ボブ・シリーズ第1弾「シマロン・ローズ」で’98年に二度目の「アメリカ探偵クラブ最優秀長篇賞」を受賞した
佐藤耕士[サトウコウジ]
1958年生まれ。上智大学英文学科卒業。アボット『図書館の死体』『図書館の美女』『図書館の親子』『図書館長の休暇』、ペレケーノス『明日への契り』『生への帰還』(以上、早川書房)パーカー『疑惑』『疑心』『擬装心理』(以上、講談社文庫)等、翻訳書多数
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感想・レビュー
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goro@the_booby
41
元テキサスレンジャーの弁護士ビリー・ボブシリーズ第2弾。窃盗事件の弁護を頼まれたが、相手は金持ちで妻となっている女性は昔愛した女だった。金持ちは悪い奴で息子も手が付けられない大馬鹿者。ビリー・ボブも彼女が忘れられずよろめいちゃうのが玉に瑕。物語の良心となるのはビリーが世話をしている少年ピートとのひと時だわ。ビリーとテンプルの仲が気になるがこの後の作品は翻訳されないのかねぇ~。ミステリーの要素より叙情的な物語。ラストは暗喩か。2016/11/16
がぁ
4
死ぬ人も暴力衝動が強い人も多すぎるが、読後感が悪くない。何もかもを飲み込んでしまうような自然の雄大さが描かれていて、むしろ清涼な印象を持つ。2011/07/25
frog
3
対決する相手は前作と近い設定だけど、今回の方が細かい登場人物の性格が丁寧に書き込まれている。その分、詩情的な風景描写がなくなった感も。ハードボイルドとしてのエンターテイメント性が上がり、クライマックスもすっきり味わえるので、こっちの方が好きだな~。2010/04/19
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
1
2002年8月22日
yooou
1
☆☆☆☆★L・Q・ナバロをもっと出して欲しい。そして続編も
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- 和書
- 家持と恋歌 塙選書