内容説明
長く一族支配が続いた名門ホテルで、内紛が持ち上がった。創業者の娘で95歳になる老女が今も住む別邸・碧水閣の取り壊しをめぐり意見が対立、骨肉の争いに発展したのだ。湖に沈んだ焼死体、血染めの遺書。沼のほとりに佇む異形の館に封印された、百年にわたる秘密とは。桜井京介が鮮やかな推理で解き明かす。
著者等紹介
篠田真由美[シノダマユミ]
1953年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒、専攻は東洋文化。1991年に『琥珀の城の殺人』が第2回鮎川哲也賞の最終候補作となり、作家デビュー(講談社文庫所収)。1994年に建築探偵・桜井京介シリーズ第一作『未明の家』を発表。以来、傑作を連発し絶大な人気を博している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
69
建築探偵桜井京介シリーズ第3弾。一族経営の名門ホテルが所有する、沼のほとりに佇む別邸・碧水閣。この館の調査に呼ばれる京介一行だったが、ホテル役員の焼死体が見つかり、一族百年の謎に関わる事になる。今まで話に出るのみだった神代教授が登場、予想以上に楽しめるキャラだと満足。ミステリーとしては、建築物の巧妙な作りを利用したトリックを、建築探偵ならではの知識を使い鮮やかに解いていく、ものではありません。建築の知識、蘊蓄は満載ですが、建築物に寄せる人の想いを紐解く、そんな感じです。碧水閣を、絵でも良いから見たかった。2016/05/20
Tetchy
27
なぜか毎回のめり込めない作品世界に加え、今回は非常に複雑な姻戚関係の一族の内紛が物語の中心であったため、いつもよりもさらに作品世界に入れなかった。登場人物の中には姻戚でありながら、冒頭に附せられた家系図に乗っていない人物もあり、途中で理解するのを投げ出してしまった。またミステリの根幹を成す事件とその謎も読書の牽引力としては非常に弱い。ミステリとして読むべきなのか、キャラクター小説として読むべきなのか、非常に判断の困るシリーズである。はっきり云ってミステリとしては凡作。今後の作品に期待。2010/09/25
tomtom
25
二作目はあまり建築探偵っぽさはなかったから今作は屋敷に関わる謎で楽しめた。ちょっと想像しにくくて実際に見えたらいいのにと思ってしまう。登場人物がごちゃごちゃしてる割にあっけなく終わった感じ。作中に出てくる藤むらの水羊羹食べたいと思ったらもうお店がないみたいで残念。2023/07/05
coco夏ko10角
24
シリーズ第3弾。にして神代教授が登場!こういうキャラだったのね…。こういうめんどくさい一族のうんぬんは家系図見た瞬間「うっ」ってなるけど、雰囲気が出てなんか好きだったりする。蒼の過去がちらと、重そうだなぁ…。倉知淳さんの解説がらしくて面白い。2017/09/28
薫子
19
再読。京介ってもっとロボットみたいに表情も人間味もない印象だったけど、改めて読むと、結構感情を出してるんだなぁ。神代教授ようやくの登場!彼の(京介も深春もだけど)蒼の可愛がりっぷりが大好きなのです♡ 内容としては、「建築」が満載で読み応えばっちり。でも登場人物たちの人間関係がごちゃごちゃしすぎてて、家系図といったりきたりで物語に入り込みにくかったのが残念、かな。2014/03/26
-
- 電子書籍
- ブラック企業に勤めております。 集英社…




