内容説明
タフで陽気な女囚たち。壁の内側で繰広げられるセキララ生活を初公開!食欲・性欲・ケンカ欲、風呂場から立ちのぼる裸身の刺青、化粧への執着、同性への恋など、あっと驚く人間ドラマ。新入り女性看守が愛をこめ、彼女たちと過ごした日々の、おかしくもありホロッともする泣き笑いを綴る。
目次
覚醒剤
月夜の約束
刑務官になりたい
おっちゃんの忠告
国家試験合格
さらば、花のアルバイト
エッ、これが制服?
あいさつまわり
先生と呼ばないで
待機室〔ほか〕
著者等紹介
藤木美奈子[フジキミナコ]
1959年大阪市生まれ。大阪市立大学経済学部中退。2年間のアフリカでの空手指導、女子刑務所看守、人材派遣会社役員など、さまざまな職を経て、1990年より執筆・企画制作業「AMIDA」を営む。1994年より、女性の自立支援NPO法人「WANA関西」(会員180名)代表
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感想・レビュー
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アズマ
27
割と昔の本なので変わっていることもあるかもしれないけど刑務所での生活の実態が知れて面白かったです。最後の著者の過去はかなり過酷でこれまでとの差に驚きました。2019/01/17
Nozomi Masuko
24
女子刑務所の元看守である作者が見た女囚たちのタフで陽気なムショ暮らし。彼女たちと過ごした日々のおかしくもあり、ホロっともする泣き笑いを綴った作品。気軽に読める1冊。内容は前向きな印象だけど、作者の生い立ちが重くて複雑。あと時系列がわからなかりにくくて、いつ何が起きてるのかわかりにくかったかな。2016/11/27
チアモン
19
うーん。ちょっと期待外れだった。受刑者に関する出来事をもっと書いて欲しかった。自分自身(看守)の事ばかり書かれていた。でも、とても大変な仕事だと思った。2016/09/16
れい
7
【図書館】看守を体験された年から、ずいぶん時が流れているとは思うけれど、まだあまり変わりは無いのだろうか。人を手玉にとるのにたけている収監者たち、精神を病んでいるかのような囚人、男子刑務所では看守が襲われて命を落とすことがあるなど、日常生活では知ることの到底できないような内容だった。勉強になりました。2019/05/23
かにかん
3
(女子)刑務所と言う所は何らかの罪を犯さない限り、(または)普通に日常生活を送っていれば全くと言っていい程、縁のない場所なので単純に 『刑務所』 と言う場所と、『刑務官』 という職業に興味を持っていた。著者の自分語りの部分(不幸な生い立ち、元旦那との結婚生活など)よりも、女性である受刑者の目線で、もっと掘り下げて描いて欲しかった。2013/04/07