内容説明
決して広いとは言えない国土、島国、長い伝統。遠く離れてはいるけれど日本との共通点が多い国イギリスについて、博識のベストセラー作家と英国通の旧友が、食べ物、娯楽、文学、政治から知られざる王室裏話まで、縦横無尽に語り合う。
目次
1章 なぜイギリス?
2章 イギリスをおいしく食べるには
3章 イギリスに暮らす
4章 四つの国の不思議
5章 イギリスの歴史と文学
6章 「イギリス病」のすすめ
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。第3回幻影城新人賞、’88年星雲賞を受賞。壮大なスケールと緻密な構成で、SFロマンから中国歴史小説まで幅広く執筆を行う
土屋守[ツチヤマモル]
1954年、新潟県生まれ。学習院大学卒業。週刊誌記者を経て’87年に渡英。ロンドンで日本語情報誌の編集長を務める。帰国後、作家、ウイスキー評論家として活躍。’01年、スコッチとスコットランドに関する情報の収集と発信等を目的とするスコッチ文化研究所を設立した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
20
対談集。イギリスについての入門書。肩がこらずに読めるのはいい。2014/10/02
えーた
18
銀英伝シリーズなどで著名な作家の田中芳樹氏とスコッチ評論家の土屋守氏がイギリスの文化や制度について縦横無尽に語り合った対談集です。両人とも本当に英国通であられるのは勿論の事、和気藹々としてユーモアあふれる二人の「打てば響く」ような秀逸なやりとりは読んでいて大変痛快で面白く、そして為になる。ページの下部に用語の注釈、またロンドンの市街図やイギリス全図、はたまた英国のミニ歴史年表まで掲載され、わずか240頁余りの文庫本にしては中々の情報量であり、これ一冊を読めばかなりの英国通になれるのではないかと思いました。2018/12/17
きりぱい
8
面白かった。対談する二人のことはよく知らないけれど、食の話は、これだけイギリス贔屓でもまずい評価はまぬがれないようで、だからこそココで食べるといいだとか、ココが面白いだとか、観光の手引きになりそうな話から、政治や行政、ジャーナリズムで日本と比較、批判する納得の話まで広い。考察や経験からと好きに語っていて、特に楽しかったのは歴史と文学の章だけれど、空港から街に出るともう英語が聞き取れない訛りについての話や、四つの国ごとの気質やクランの話も興味深い。そこに混じって聴いていたいと思ってしまった。2012/08/09
マサキ@灯れ松明の火
7
田中先生と土屋先生の対談集です。。田中先生の博識にも驚きましたが‥土屋先生…やはり、アナタは凄かった。。講演を何度か拝聴しましたが、また拝聴したくなりました。イギリスの方々の気質の参考になればと思い、読了。2011/10/16
yokmin
4
(P-103) 見知らぬ二人の男が寂しい山の一本道であったらどうするか、 スコットランド人 : お互いに財布を握り締める。 アイリッシュ : 出会った瞬間に喧嘩を始める。 ウエールズ : 会った瞬間に歌を歌い始める → トム・ジョーンズ イングランド人 : 何もしないでそのまますれ違う。「イングランド人は、誰かが紹介してくれないと話せない」 P-152 ミステリーとデモクラシーの相関性。「事件が起きたら証拠なしであやしげなやつをひっつかまえて拷問し白状させる」ような社会では、ミステリーは発達しない。2012/09/06
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