出版社内容情報
【内容紹介】
『女薫の旅』の著者が放つ官能短編。書き下ろしも加えて9編収録!
性の深淵にはまりゆく男と女の襞(ひだ)と綾
「最後まで達しないほうが愛しつづけられる」と女は言う。焦らされ、身悶えながらも深まる男の快感を描いた「嗚咽」。拘束されることが好きな女と嫉妬深い男のプレイで、次第に立場が逆転していく感覚にふるえる「拘束系」ほか表題の書き下ろしも加えて、新境地の9作品をまとめた官能短編集!
〈文庫オリジナル〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモイロペリカン
1
笑える話あり、ミステリーっぽいのもあり、個性豊かな短編たちがラストの「滴」で美しく織り上げられていました。官能小説って言って茶化してこないような人にはお勧めしたいです。2020/02/21
まめ
0
【中古】いくつかの短編が、最初と最後の話とつながっている構成が面白かった。「サイン」で最後に自分の名前をサインするシーンが衝撃的だった。男と女、人と人、様々な思惑が絡み合い、ドラマが作られる。同じ人生を生きるものは一人もいないのだ。以下、印象に残った引用。●欲望を持たないように生きてきた。気持が高ぶらないように生活を続けてきた。☆夫である前に、男としていたい気持ちに同感。それを求める女性もいれば、虐げる女性もいる。結婚はやはり難しいものだ。2020/06/05