講談社+α新書<br> 「学歴エリート」は暴走する―「東大話法」が蝕む日本人の魂

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講談社+α新書
「学歴エリート」は暴走する―「東大話法」が蝕む日本人の魂

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062728034
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「東大話法」を駆使する日本の学歴エリートを呪縛する「成功幻想」を打ち砕き、悩める「学歴エリート」を再生させ一助となる一冊!『もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く』に続く、+α新書「東大話法」シリーズ第二弾。原発危機に着想を得た著書が「東大話法」を定義するにいたる考察を詳述した前作から、より一般性を持たせ、「東大話法」を駆使する日本の学歴エリートがなぜ機能しないのか、その根源を究明する。「東大話法」のルーツを第二次大戦時に遡り、ポスト団塊世代を呪縛する「成功幻想」を、その生育過程を検証することによって打ち砕く。悩める「学歴エリート」を再生させ、真に機能させる一助となる一冊。

はじめに 「東大卒エリート」がサラリーマン社会で成功しないのはなぜか?
第一章 「学歴エリート」の生誕 ?1960年代
第二章 「東大話法」が偽装した「日本人の幸福像」 ?1970年代
第三章 「東大話法」の浸透と「受験戦争」 ?1980年代
第四章 「関所経済」とバブル ?1990年代
第五章 「関所」が崩れて「立場」だけが残った荒野 ?2000年代
第六章 「東大話法」の崩壊と「立場主義社会」の断末魔 ?2010年年代
おわりに 機能する「学歴エリート」を生み出すには


安冨 歩[ヤストミ アユム]
著・文・その他

内容説明

無責任と欺瞞の「東大話法」が私たちを苦しめる。「受験戦争」「就職戦線」「経済戦争」―なぜ日本社会は常に庶民を虐げる「戦争状態」に陥るのか。

目次

はじめに―なぜ「学歴エリート」は社会的に成功できないのか
第1章 「学歴エリート」とは何か
第2章 「学歴エリート」のルーツをさぐる
第3章 「経済戦争」のなかで生まれた新しい世代
第4章 「学歴エリート」はどのような教育を受けたのか
第5章 「学歴エリート」が引き起こした「バブル崩壊」
おわりに―「学歴エリート」崩壊を超えて

著者等紹介

安冨歩[ヤストミアユム]
1963年、大阪府に生まれる。東京大学東洋文化研究所教授。京都大学経済学部卒業後、住友銀行勤務を経て、1991年、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。1997年、経済学博士(京都大学)。名古屋大学情報文化学部助教授を経て、2009年より現職。『「満洲国」の金融』(創文社)で第40回日経・経済図書文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

28
東大話法で有名になった著者による学歴エリートの批判本。やたらとカギカッコがあるので読みづらいというのが第一印象。日本社会をリードしてきたのは学歴エリート達なので、全ての責任を彼らに負わせるのはウソではない。ただ、論理だてがやや強引で無理筋なところも多い。安冨さんの著書は2冊目だったが、うーむ、すべてこんな感じなのだろうか‥‥。2018/02/07

こも 旧柏バカ一代

23
安富さんの本は2冊目。ご本人の視点から見た学歴エリート達の立場主義の説明だった。そして、今も蔓延している無責任体質の説明でもあった。まさか戦前の悪癖がそのまま生き続け、継承されていたとは。。そして、当時者が居なくなり劣化しながらも継続して歪になっているのが今か。もうコレはどうしようも無い。2020/04/11

おおにし

16
学歴エリートが作り上げた立場主義社会から脱却するためには、懐疑主義から脱却し自ら信じるものにコミットメント(放下)することだと安冨先生はおっしゃっています。原発御用学者たちが誰一人として原発にコミットメントすることなく、全員傍観者の立場であったことが原発震災を招いた真の原因なのでしょう。では、具体的に立場社会の呪縛から逃れるにはどうすればよいか。安冨先生は「そのうちなんとかなるだろう」のスーダラ節を念仏として唱え懐疑主義を捨てて生きることを進めています。トンデモな結論のようですが私はこれ気に入りました。2014/04/29

Hiroki Nishizumi

6
考えさせられる。戦後(あるいは戦前から続いているものか)の価値観に毒されている自分はどうあるべきか。そして結論的なところとしての無縁者か念仏か、ここは思案しどころだな・・・・2015/08/04

ERNESTO

6
 東大話法を知る前に、テンガロンハットの著者に会ってしまい、話が見えない部分もあったが、本書を読了して、エリート指導者の罪について、もつれた紐が解けたように納得した。  クウキを読み、相手の顔色を伺う事に秀でた気のきく事務屋こそが、東大卒の学歴エリートだ。  彼らは、組織全体が大きな既定の目標に従って一丸となって作動する時には、大いに役立つが、今のような新しい時代を創っていかねばならない時期には、役に立たないどころかリスクとなる。 2013/10/18

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