出版社内容情報
誤った「常識」があなたを「がん難民」にする!
表面に見える「治療成績」で病院を選んでいないか
「余命」マニュアルに沿って宣告しているだけの「余命」とは!?
がん患者のあなたの名前を忘れる主治医はいい加減なのか?
抗がん剤はがん細胞を殺すが、増殖を抑えることはできない
専門外には思いのほか疎い「専門医」。氾濫する情報に惑わされずに病と向き合うには
優秀だと言われる医師ほど、専門分野に特化しています。逆に言えば、専門以外の分野では、極めて素人である場合が多いのです。したがって、「がん専門医」が書いた「がんの本」でも、その医師が担当する分野が何かを見極めてから、内容を判断することが必要です。
「インフォームド・コンセント」という言葉が一般的になったように、医師は患者に正確に現状を報告し、患者さんの意思を確認して治療に入ります。そのため、最終的には、治療の選択は患者さん自身にかかってくるのです。
医師や科学者と患者さんの間には、厳然とした言葉の壁が存在し、医師や科学者のほとんどは、基礎知識のない患者さんとは「通訳」を介さずには会話ができません。多くの患者さんは「理解している」のではなく、「受け入れて信じている」のです。「サイエンスライター」としての私の役割は、この間の「通訳」に他なりません。
●患者会の存在は何を求めるものか
●早期がんと進行がんは紙一重
●患者は医師を選べない
●患者と医師の「思いの食い違い」
●セカンドオピニオンは専門医に
●標準治療でどこまで治せる
●医療格差を生む自由診療の医療費
●抗がん剤はなぜ効かなくなるのか
●「元気ながん難民」って?
●科学の進歩に合っていない治験
平林 茂[ヒラバヤシ シゲル]
著・文・その他
内容説明
表面に見える「治療成績」で病院を選んでいないか。「余命」マニュアルに沿って宣告しているだけの「余命」とは!?がん患者のあなたの名前を忘れる主治医はいい加減なのか?抗がん剤はがん細胞を殺すが、増殖を抑えることはできない。専門外には思いのほか疎い「専門医」。氾濫する情報に惑わされずに病と向き合うには。
目次
まえがきにかえて 明日への希望の扉を開くために
第1章 患者会の存在は何を求めるものか?
第2章 患者が求め、医師が目指すべきがん治療とは
第3章 がん治療の現実を見つめる
第4章 現在のがん治療の問題点を探る―標準治療・自由診療・混合診療・先進医療・先端医療
第5章 抗がん剤治療の本質を知る―化学療法を知るとがん治療の問題点が見えてくる
第6章 がん難民の発生と臨床試験を考える
第7章 がん治療の未来図
エピローグ 私が望む治療
著者等紹介
平林茂[ヒラバヤシシゲル]
1958年、東京都に生まれる。サイエンスライター。日本大学理工学部を経て、英国に留学。帰国後、実業家として多方面で活躍。父親の罹病をきっかけに、「がん」および「免疫」を細胞(分子)レベルで考究。免疫細胞療法をはじめとする、がんの先端治療についての造詣も深い。「患者の集い・モミの木」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
そらいろ
かんな