講談社+α新書
医者の言いなりにならない「がん患者学」

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062727280
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0295

出版社内容情報

誤った「常識」があなたを「がん難民」にする!

表面に見える「治療成績」で病院を選んでいないか
「余命」マニュアルに沿って宣告しているだけの「余命」とは!?
がん患者のあなたの名前を忘れる主治医はいい加減なのか?
抗がん剤はがん細胞を殺すが、増殖を抑えることはできない

専門外には思いのほか疎い「専門医」。氾濫する情報に惑わされずに病と向き合うには

優秀だと言われる医師ほど、専門分野に特化しています。逆に言えば、専門以外の分野では、極めて素人である場合が多いのです。したがって、「がん専門医」が書いた「がんの本」でも、その医師が担当する分野が何かを見極めてから、内容を判断することが必要です。
「インフォームド・コンセント」という言葉が一般的になったように、医師は患者に正確に現状を報告し、患者さんの意思を確認して治療に入ります。そのため、最終的には、治療の選択は患者さん自身にかかってくるのです。
医師や科学者と患者さんの間には、厳然とした言葉の壁が存在し、医師や科学者のほとんどは、基礎知識のない患者さんとは「通訳」を介さずには会話ができません。多くの患者さんは「理解している」のではなく、「受け入れて信じている」のです。「サイエンスライター」としての私の役割は、この間の「通訳」に他なりません。

●患者会の存在は何を求めるものか
●早期がんと進行がんは紙一重
●患者は医師を選べない
●患者と医師の「思いの食い違い」
●セカンドオピニオンは専門医に
●標準治療でどこまで治せる
●医療格差を生む自由診療の医療費
●抗がん剤はなぜ効かなくなるのか
●「元気ながん難民」って?
●科学の進歩に合っていない治験

平林 茂[ヒラバヤシ シゲル]
著・文・その他

内容説明

表面に見える「治療成績」で病院を選んでいないか。「余命」マニュアルに沿って宣告しているだけの「余命」とは!?がん患者のあなたの名前を忘れる主治医はいい加減なのか?抗がん剤はがん細胞を殺すが、増殖を抑えることはできない。専門外には思いのほか疎い「専門医」。氾濫する情報に惑わされずに病と向き合うには。

目次

まえがきにかえて 明日への希望の扉を開くために
第1章 患者会の存在は何を求めるものか?
第2章 患者が求め、医師が目指すべきがん治療とは
第3章 がん治療の現実を見つめる
第4章 現在のがん治療の問題点を探る―標準治療・自由診療・混合診療・先進医療・先端医療
第5章 抗がん剤治療の本質を知る―化学療法を知るとがん治療の問題点が見えてくる
第6章 がん難民の発生と臨床試験を考える
第7章 がん治療の未来図
エピローグ 私が望む治療

著者等紹介

平林茂[ヒラバヤシシゲル]
1958年、東京都に生まれる。サイエンスライター。日本大学理工学部を経て、英国に留学。帰国後、実業家として多方面で活躍。父親の罹病をきっかけに、「がん」および「免疫」を細胞(分子)レベルで考究。免疫細胞療法をはじめとする、がんの先端治療についての造詣も深い。「患者の集い・モミの木」事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかは

50
「言いなりにならない」という言葉から、がん治療に関しての否定的なことが書いてあるのかと思いましたが、違いました。著者は患者会の事務局長をされている方で、患者目線で標準治療、先端治療、先進治療のことを交えながらこうなればいいのに。という理想も含め書かれています。医師が書かれたものではないので(だからと言って知識がないわけではありませんが)、すんなり読めます。1つの選択肢として読むにはいい本だと思います。2020/07/05

そらいろ

2
【図書館】先に読んだ「がんの練習帳」が医師側から書かれた本だったため、患者側から書かれた本をと思い手に取りました。家族が癌、自分自身理系で患者会の中心点的立場のためか、癌の情報との関わり方や抗癌剤、癌難民、保険適用の流れのほか、適用にならない最新の治療法にも触れられており、造詣の深さ視野の広さを感じます。がん患者の具体例などは余りなく、仕方ないと思いつつ少し残念。保険適用にならない免疫細胞療法を大変評価しているようですが、金銭的に余裕のある患者ならともかく一般の患者の場合は難しい。考えさせられる本でした。2011/12/04

かんな

0
80歳代でがん患者の母(-.-)私より歩くの早い。2024/03/02

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