出版社内容情報
幕府に対し抗議の切腹! 婚活支援も代官の仕事!
「水戸黄門」が描く江戸時代は史実と正反対!?
― 『水戸黄門』が悪者にした代官達の本当の姿代官は5万石の領地をわずか20数人の部下で管理した能吏、冷害などあれば年貢もすぐに引き下げた。代官と農民と商人達の麗しくも心温まる大逆転の歴史 ―
今日、代官といえば「悪代官」が定番である。頭巾をかぶり、お忍びの姿で豪商を訪れ、山盛りの切り餅(二十五両の包み)を前に、「むふふ、お主もワルじゃのぉ」「お代官様にはかないません。わっはっはっ」と「賄賂を取り放題、悪行三昧」の場面をテレビなどで見かける。これは大正時代に一世を風靡した、立川文庫の講談本『水戸黄門漫遊記』から始まるようだ。そして、昭和44年(1969)8月から始まったテレビの『水戸黄門』により、代官は完全に悪役の汚名を着せられ、世間に定着させられたのである。しかし、江戸幕府の270年にわたる繁栄を支えたのは紛れもなく代官たちであり、そこには多くのドラマが隠されている。
内容説明
借金だらけの質素な生活に文句もいわず、領民の生活向上のために汗を流した真の武士。
目次
第1章 間違いだらけの代官像
第2章 全国にいた名代官たち
第3章 大飢饉で発揮された代官の実力
第4章 代官と教育・雇用・福止政策
第5章 驚くべき江戸町奉行の現実
第6章 幕末の代官たちの運命
著者等紹介
古川愛哲[フルカワアイテツ]
1949年、神奈川県に生まれる。日本大学芸術学部映画学科で映画理論を専攻。放送作家を経て雑学家となる。東西の歴史や民俗学をはじめとする人文科学から生理学まで、幅広い好奇心を持ちながら、「人間とは何か」を追究。また、世界の映画大学ともいえる「国際学生映画祭」の創設に加わり、新しい視点から芸術をバックアップする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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