講談社+α新書
フーゾクの日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062726276
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

作家が目撃した「もうひとつの」日本人  遊行女婦、白拍子、夜鷹、辻君、私娼、ソープランド嬢、ヘルス嬢……神代の時代から連綿と引き継がれてきた「一番古い商売」は日本人をどう変えたのか

内容説明

万葉集の時代から脈々と受け継いだエッチのDNA。なんてスケベな日本人。

目次

第1章 上代~中世―遊行女婦から白拍子の時代(『万葉集』に登場する遊行女婦;万葉人は性におおらかだった ほか)
第2章 近世―花魁と飯盛女の時代(好色一代男と強壮剤;男社会の江戸は遊女を求めた ほか)
第3章 明治~昭和初期―銘酒屋の時代(フーゾクの文明開化;外交問題の副産物だった娼婦解放 ほか)
第4章 終戦~昭和三〇年代―赤線とトルコ風呂の時代(エネルギッシュなフーゾクの時代;カキ屋とナメ屋 ほか)
第5章 昭和四〇年代~現在―地方のフーゾクとニューフーゾクの時代(京都・花街のフーゾク;大阪・飛田新地のチョンの間 ほか)

著者等紹介

岩永文夫[イワナガフミオ]
1948年、東京都生まれ。風俗評論家。明治大学除籍。『新譜ジャーナル』編集長を経て、音楽評論、レコード・プロデュースなどを手がけ、1980年代より夕刊紙、週刊誌等の風俗評論で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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メタボン

27
☆☆☆★ まさか万葉集にもフーゾクの描写があったなんて思いもよらなかった。フウゾクを題材にした多くの文学作品が取り上げられており、日本史というよりは文学史といった感。興味深い作品が多かった。ある意味活気があったのは戦後間もなくの猥雑な風俗街。もう体験することは出来ないが、何かエネルギーを感じた。2020/07/20

nina

10
上代は萬葉集から中世の平家物語、近代の西鶴、京伝はもちろんのこと、一葉、啄木、荷風ときて間に色々はさんで果ては中村うさぎさんまで、ノンフィクションも含めた文学作品を通じて世界史上稀にしてユニークなる発展をみた日本フーゾク史を語るという壮大な試み。が、ページ数の制限のせいか極端な速足の上、地の文より作品からの引用文の方が圧倒的に多いのでどちらかと言えばフーゾクを題材にした文学作品の案内本といったおもむき。実情を知らないと書きにくい題材だけに生々しい語り口の作品が多い。中でも啄木の銘酒屋体験記はインパクト大。2013/10/20

massn

1
万葉集、平家物語、東海道中膝栗毛などなど。あとは近代文学、戦後文学。引用、引用。2013/10/07

銀木犀

1
フーゾクの裏側も知りながら、フーゾク好きな著者の心が伝わってくる。ところどころ春画が載っていたので外で読みにくい。江戸時代くらいまでのフーゾクの話はよく本も出てるし話にも聞くけど、それ以前の時代のことはあまり知らないので新鮮だった。白拍子とかそうだったんだ。2011/07/23

Mitz

1
時に笑えて、時に泣ける。風情があるかと思えば、醜悪さに目を背けたくなる時もあり。そして、何世紀もの年月を経ても、人間は変わらないことを知る…。歴史は人間の営み。政治史や経済史では得ることができぬ、人情の機微や、それぞれの時代の世相・雰囲気を感じとることができるのが、この分野ではないだろうか。2011/05/10

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