講談社+α新書<br> 老化も進化

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講談社+α新書
老化も進化

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062725859
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「赤秋」を迎えた老役者の「孤独を楽しむ生き方」
第3コーナーを回って見た人生はだんぜん面白い!
妻の死を乗り越え、見えてきた「人間って何?」「生きるって何?」

人間、効率ばかりでは淋しいじゃないか……。文化や芸術はその対極にあり、私自身もひたすらに演劇を追求してきました。それは突き詰めれば、「人間って何だろう」「生きるとは何だろう」を模索する、いわば魂の作業といえるかもしれません。人に感動を伝えることは至難の業ですが、機械ではできない、神から与えられた人間だけの特権ではないかと思います。人生も終盤を迎え、一人で老いてゆくことの不安は確かにありますが、私は今を“赤秋の時”と捉え、敢えて大きな挑戦に自らを奮い立たせています。――真っ赤な秋を真っ赤に生きる。決して戦うのではなく、老いも人間にとっての一つの“進化”として向き合いながら、その深く透徹した境地を味わい、誇り高く時間を重ねていけたらと思います。

●妻に先立たれるということ
●どんな仕事にも下積みがある
●“過分”は借金するのと同じ
●人生の長距離ランナーを目指す
●役者の世界は元祖“格差社会”
●優しく大らかに老いと向き合う
●亭主関白よ、妻を優しく労って
●“真剣”は喜びをもたらす
●教えることは教えられること
●不安があるから努力する

内容説明

「赤秋」を迎えた老役者の「孤独を楽しむ生き方」。

目次

第1章 妻に先立たれるということ
第2章 どんな仕事にも下積みがある
第3章 役者は期間労働者
第4章 家族の肖像
第5章 教えることは教えられること
第6章 グランドフィナーレの幕が上がる

著者等紹介

仲代達矢[ナカダイタツヤ]
1932年、東京都に生まれる。本名・仲代元久。1952年、俳優座演劇研究所付属俳優養成所入所。舞台『幽霊』のオスワル役で鮮烈デビュー。『どん底』『リチャード三世』『ソルネス』などの舞台で、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊國屋演劇賞、ほか数々の賞を受賞。小林正樹監督の『黒い河』『人間の条件』『切腹』、黒澤明監督の『用心棒』『椿三十郎』『影武者』『乱』と日本を代表する映画作品に出演。出演映画が米国アカデミー賞と世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)のすべてで受賞。1975年から俳優を育成する「無名塾」を亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主宰。2007年、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
どのような人間であろうとも,人は必ず死ぬ.それは避けようのない事実である.それならば,我々の求めるべきことは,人生の最期に自分が幸せであったと感じられるようにすることである.2011/01/22

Humbaba

3
生き物である以上は,老いてやがては死んでいくということは避けられない.大切なことは死なないことではなくて,どのように死んでいくのかということであろう.死ぬときに,良い人生であったと思えるような生き方,老い方をすることが人生において重要である.2011/09/28

しまちゃん

2
応援している劇団があるので、役者の生き方に興味があり、俳優の仲代達矢さんが書いたこの本を読んでみました。「達矢」という芸名は、優しいお姉さんが、「射手座だし、矢が目的へ達するように」との思いを込めて考えてくれたそうです。「舞台は観客も含めて、虚構の世界です。観客の笑いや興奮、涙や感動が直に役者に伝わり、相乗効果となってステージを盛り上げます。だから、舞台は同じ演目、同じ役者でも毎日変わる。同じステージは二度と生まれません。」と舞台が生ものであると書かれています。また、役者は人の気持ちを察することも大事。2015/11/28

owawamure

1
率直な考えを率直につづった感じ。『遺し書き』とかぶる部分も多々あるけれど、日本屈指の輝かしい実績を誇る俳優が、どんなことを考えてきたのか、ということがわかる。グランドフィナーレがどうなるのか。2011/10/27

gyokuto

0
目次でお腹いっぱい2015/05/20

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