出版社内容情報
「赤秋」を迎えた老役者の「孤独を楽しむ生き方」
第3コーナーを回って見た人生はだんぜん面白い!
妻の死を乗り越え、見えてきた「人間って何?」「生きるって何?」
人間、効率ばかりでは淋しいじゃないか……。文化や芸術はその対極にあり、私自身もひたすらに演劇を追求してきました。それは突き詰めれば、「人間って何だろう」「生きるとは何だろう」を模索する、いわば魂の作業といえるかもしれません。人に感動を伝えることは至難の業ですが、機械ではできない、神から与えられた人間だけの特権ではないかと思います。人生も終盤を迎え、一人で老いてゆくことの不安は確かにありますが、私は今を“赤秋の時”と捉え、敢えて大きな挑戦に自らを奮い立たせています。――真っ赤な秋を真っ赤に生きる。決して戦うのではなく、老いも人間にとっての一つの“進化”として向き合いながら、その深く透徹した境地を味わい、誇り高く時間を重ねていけたらと思います。
●妻に先立たれるということ
●どんな仕事にも下積みがある
●“過分”は借金するのと同じ
●人生の長距離ランナーを目指す
●役者の世界は元祖“格差社会”
●優しく大らかに老いと向き合う
●亭主関白よ、妻を優しく労って
●“真剣”は喜びをもたらす
●教えることは教えられること
●不安があるから努力する
内容説明
「赤秋」を迎えた老役者の「孤独を楽しむ生き方」。
目次
第1章 妻に先立たれるということ
第2章 どんな仕事にも下積みがある
第3章 役者は期間労働者
第4章 家族の肖像
第5章 教えることは教えられること
第6章 グランドフィナーレの幕が上がる
著者等紹介
仲代達矢[ナカダイタツヤ]
1932年、東京都に生まれる。本名・仲代元久。1952年、俳優座演劇研究所付属俳優養成所入所。舞台『幽霊』のオスワル役で鮮烈デビュー。『どん底』『リチャード三世』『ソルネス』などの舞台で、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊國屋演劇賞、ほか数々の賞を受賞。小林正樹監督の『黒い河』『人間の条件』『切腹』、黒澤明監督の『用心棒』『椿三十郎』『影武者』『乱』と日本を代表する映画作品に出演。出演映画が米国アカデミー賞と世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)のすべてで受賞。1975年から俳優を育成する「無名塾」を亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主宰。2007年、文化功労者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 14歳、明日の時間割