内容説明
惑星Xとは、太陽系が形成される段階でできた天体です。これがひとつしか存在しないという理由はありません。逆に複数個あるほうが自然です。太陽系にはまだ、惑星X、惑星Y、惑星Z…といった未知なる惑星が、いくつも存在するかもしれないのです。いまの8つの惑星は、太陽の近くの黄道面上に並んでいるので、それが太陽を取り巻く惑星系の姿だと誰もが思っています。もっと大きなスケールで見た場合、私たちの地球が存在する惑星系は、太陽系を構成するごく一部でしかなく、太陽系の実像はもっと複雑なものなのかもしれません。惑星Xの発見が、その解明の糸口になると信じています。いずれにしても、惑星Xの発見によって、太陽系、惑星系を含む宇宙に対する新しい解釈の時代がやってくることは間違いありません。
目次
第1章 「惑星X」発見の衝撃(太陽系の果てに未知の惑星が!?;惑星発見は、人類の大発見 ほか)
第2章 太陽系はいかに「発見」されてきたか(惑星に惑わされた人々;太陽系の美しい惑星たち ほか)
第3章 「太陽系の果て」には何がある?(海王星より遠い天体を追い求めて;惑星Xの名付け親・ローウェル ほか)
第4章 「惑星X」の正体(塵の研究から彗星の研究へ;ブラジルからやってきた研究員 ほか)
著者等紹介
向井正[ムカイタダシ]
1945年、大阪市に生まれる。神戸大学大学院理学研究科教授。京都大学理学部物理学科卒業、同大学院修了。専攻は地球惑星科学で、惑星間塵の起源と進化および不規則形状体による光散乱の研究から、小惑星や太陽系外縁天体などの小天体の研究まで幅広い。21世紀COEプログラム「惑星系の起源と進化」のリーダーを務めた。また、小惑星番号10146番の小天体は、「mukaitadashi」と名づけられている
リカフィカ,パトリック・ソフィア[リカフィカ,パトリックソフィア][Lykawka,Patryk Sofia]
ブラジル出身。神戸大学大学院理学研究科日本学術振興会外国人特別研究員。2001年10月に来日、神戸大学大学院修了。専門は太陽系の起源と進化。太陽系外縁天体、ケンタウルス族、トロヤ群、軌道共鳴、惑星形成、巨大惑星の形成とmigration、N‐bodyシミュレーション、小天体力学などの理論研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 電子書籍
- 2016年占星術☆細密未来辞典魚座
-
- 電子書籍
- 人妻風俗嬢