内容説明
漢文の知識からゲーム・武侠小説世界も概観。旅行にビジネスに、関わりが広がる中国文化格好のガイド。
目次
序章 世界のはじまり
第1章 春秋・戦国時代―百花咲き誇る思想
第2章 秦・漢・魏晋南北朝時代―政治権力への批判精神とデカダン
第3章 隋・唐・宋時代―唐詩、宋詞の全盛
第4章 元・明時代―民衆の支持を受けた物語の到来
第5章 清の時代―文学とノンフィクション「志怪」
著者等紹介
川合章子[カワイショウコ]
1966年、大阪府に生まれる。仏教大学文学部史学科を卒業し、1992年、公費留学生として武漢大学、北京語言学院(現・北京文化大学)で学ぶ。帰国後、日本ではじめて『封神演義』原典完訳にとりくむ。民間文学に対する該博な知識とユーモアあふれる文体が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
23
レイアウトが見やすく、面白かった。多少は中国の歴史の素養があったほうがより楽しめそう。乱世であるからこそ思想家が現れること、中国の妖怪もなかなかユニークであることなど、勉強になった。2014/02/20
ヤンヤン
2
かなり噛み砕いて初心者にも分かりやすいようにまとめてあります。 古典文学の歴史や代表作について、手っ取り早く知りたいという方におすすめ。2014/04/30
カレーライス
1
中国の古典に興味が出てきたので、読んでみた。 知ってる作品もあれば全然知らない作品もあったので、少しだけ知識が増えた気がする。 小説ができる前の詩の時代は学生の頃に授業でやったけど、この本の方が理解しやすかった。 日本の有名人にも影響を及ぼしていた事があるのが、いろんな事が繋がっていて面白いと思った。2019/03/17
ハル
1
サクッ。殷から清まで、中国古典の代表作についてサクッと知りたい私の目的にはバッチリでした。読みたい本が増える、愉快な入門書。 端的かつキャッチーな言葉で作者や作品の特色がつかめます(個人的には紅楼夢あたりから若干退屈)。 「平安時代の『声に出して読みたい日本語』にあたる『和漢朗詠集』」とか、ああなるほど(笑)となる、わかりやすい切り口の言葉遣いが楽しかった。 いやしかし。冒頭にある地図と年表を見ながら読んで、時間的にも地理的にも、中国のスケールの大きさに改めてびっくりしました。2014/09/03
ヘムレンしば
1
中国の伝説、歴史、思想、宗教、漢詩、文学作品まで。面白い薀蓄も交えて、良く新書版に纏め上げたなぁ~と感心しました。これだけ知れば「知ったかぶり」は出来るでしょうけど、面白いので「もっと知りたくなる」事、請け合いです。三国志や水滸伝、封神演義などを読み返したくなりました。日本では有名では無い他の小説も和訳本があるのでしょうか。あれば読んでみたいですねぇ。2013/03/13