内容説明
学校こそが、子どものこころを蝕む原因だ。不登校は「心理的な問題」ではない。中枢神経機能障害、免疫機能障害などを伴う重い病気なのだ。無理に学校に行くことで、精神を崩壊させてしまう危険がある。
目次
第1章 子どもたちの脳は変化している
第2章 子どもたちの脳は疲れはてている
第3章 「親が悪い」的子育て論はまちがい
第4章 子どもたちよ!学校を捨てよう!
第5章 少年犯罪は、「蝕まれた脳」がおこした
第6章 子どもを救ういくつかの方法
あとがき 大人の教育が、子どもの脳を蝕む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2023/12/12
kousuke
2
今の学校教育は古いということがわかる。
トマト
1
学校のシステムに疑問を持っていたため読んでみました。「協調性と言う名の自己の抑制」「詰め込み式学習による自分で考える力の衰え」、「指導」というかたちで一方的に抑圧するシステムに、子供たちの脳は異常をきたしており、生きる力を失っている。早急に教育をみなおすべきとの見解。脳科学の面から具体的に説明してるのが興味深かったです。今から十数年前の本で、この頃よりは教育現場も大分改善されて来た面もあるのかな、と思う反面、学校だけではなく、家庭内、社会においても共通の問題が根ざしているように感じました。2018/03/17
鵜殿篤
0
脱学校論そのものは1970年代から連綿と続いているわけだけど、こういうふうに脳科学と結びつくのは21世紀の傾向なんだろうなあ。まあ、科学的な装いをしつつも、言っていること自体は変わらない。 気にかかるのは、現代社会に対する分析と認識が甘いというか、資本主義や新自由主義に対する洞察が一切欠けているところだ。とりあえず、変な人に変な利用をされないように気をつけてもらえばなあというところではある。私からは、「脳科学」を自称する人たちがエビデンス抜きで自分勝手な主張をしまくる傾向にあるように見えている。2019/07/15