内容説明
第二次世界大戦末期にスターリンはチャーチルに問う。「ローマ法王は何個師団を持っているのかね」と。ローマ法王が示す端倪すべからざる力と権威の裏側を暴く。
目次
プロローグ ローマ法王の歴史的責任
第1章 十九世紀末ヴァチカンの苦悶―ピオ九世からレオ十三世へ
第2章 異端狩りに始まる二十世紀―ピオ十世(在位1903~14年)
第3章 タンクと毒ガスの戦乱の果て―ベネディクト十五世(在位1914~22年)
第4章 ムッソリーニとヒトラーと法王―ピオ十一世(在位1922~39年)
第5章 大虐殺に沈黙、反共に大号令―ピオ十二世(在位1939~58年)
第6章 「現代化」公会議までの長い道―ヨハネ二十三世(在位1958~63年)
第7章 ピルとコンドームへの挑戦―パウロ六世(在位1963~78年)
第8章 暗殺説乱れ飛ぶ法王庁の闇―ヨハネ・パウロ一世(在位1978年)
第9章 「これからはイスラームだ」―ヨハネ・パウロ二世(在位1978年~)
エピローグ 弱者の大量死を救えるか
著者等紹介
小坂井澄[コサカイスミ]
1929年、東京都に生まれる。聖公会神学院(旧専)、立教大学文学部中退。出版社勤務ののちイタリアでの修道院生活を経て、ノンフィクションライターに
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