内容説明
本書は、身近なキャラクター、本、ゲームなどが関係した「知的所有権」をめぐる悲喜劇を集めたものだが、かといって、現在世の中に出回っているような法律解説書や判例解説書のように、細かいウンチクに終始しているわけではない。むしろ本書は、こういった従来の専門書とは一線を画し、「知的所有権」をめぐる事件の裏側に潜んでいる複雑な背景や人間ドラマを描き出すことによって、一般の人たちでも十分楽しめる気軽な読み物としてまとめ上げたものである。さらに、読み進めるうちに、各事件を理解するのに必要な法律知識も同時に習得できるように工夫してあるから、楽しみながら勉強もできるという「一石二鳥」の構成になっている。
目次
第1章 キャラクターをめぐる悲喜劇
第2章 出版物をめぐる悲喜劇
第3章 音楽をめぐる悲喜劇
第4章 ソフトウエアをめぐる悲喜劇
第5章 デザインをめぐる悲喜劇
第6章 ドメイン名をめぐる悲喜劇
第7章 ネーミングをめぐる悲喜劇
第8章 特許・発明に関する不思議を追う
第9章 知られざる登録商標の世界
著者等紹介
稲森謙太郎[イナモリケンタロウ]
1970年、東京都に生まれる。横浜国立大学大学院工学研究科博士前期課程を修了。工学修士。大手電気機器メーカーに入社し、インターネットやマルチメディアの技術に関する知的財産権の権利化業務、新規事業領域における戦略的提携の企画立案などに従事する。技術・法律・語学(英語・独語)の知識を生かして、科学技術ジャーナリストとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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