内容説明
「念ずれば花ひらく」の詩人、坂村真民の作品から厳選した200篇!宇宙の歌に耳をすまし、自然の息吹を感じることが生きる喜び、糧となり、人生を輝かせてくれる。
目次
ひらく
一心
小さなおしえ
かなしみはいつも
手を合わせる
二度となイ人生だから
こちらから
すべては光る
宇宙
念ずれば花ひらく〔ほか〕
著者等紹介
坂村真民[サカムラシンミン]
1909年、熊本県に生まれる。詩人。1931年、神宮皇学館(現・皇学館大学)を卒業し、教職に就く。1934年、朝鮮に渡り、全羅北道官立全州師範学校の教員を務め、終戦後、日本に引き揚げる。1946年、四国に移り住み、いまなお、詩作に励む。1962年に創刊した『詩国』(月刊個人詩誌)は466号、「念ずれば花ひらく」の詩碑は日本全国・海外に広がり、597を数えるほどになった(2001年5月現在)。1989年、愛媛県教育文化賞、1991年、仏教伝道文化賞、1999年、愛媛県功労賞受賞
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感想・レビュー
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やすらぎ
143
沢山の人がいるのに、ひとりぼっちに感じてしまう世の中で私はどうあるべきで、どうあってはならならないか。詩200篇が語りかけてくる。…小さいことでいい。あなたの胸の灯火を相手の人にうつしておやり。…順調に行く者が必ずしも幸せではない。病んで以来やっと素直な気持ちを抱くようになったことを感謝する。…自然愛を強く感じる坂村真民氏。そこに草があり花があれば生き物がいる。雨がひとつに集まる川は、人間もそのように生きてゆくんだと教えてくれる。幸も不幸も自分の心から生じる。心は大地に触れる足の裏にある。自然体で生きる。2021/10/23
モリー
15
真民さんのある詩に出会い、他の詩もどうしても読みたくなったのです。真民さんの詩を読むと、“もう一度立ち上がろう”と勇気が湧いてきます。アスファルトのひび割れから芽を出して花を咲かすタンポポや大地に深く根を張る大木が語りかける言葉に耳を澄まし、詩という形にしている。また、「あしとあたま」という詩には真民流の考え方の真骨頂が見られます「あしが先で頭が後である」。そして、「ほんもの」という詩には、「本を百万巻読んでも本ものにはなれない、中略、足からきた悟りが本ものである」と。たまには自分の足で歩こうと思います。2018/05/05
ミッキー・ダック
11
知人から教えられたのだが、「二度とない人生だから」「念ずれば花ひらく」等の詩で有名な詩人(1909-2006)らしい。本書は全詩集からの抜粋110作品。自然の中に自分の生き方を読み取り、人と共に人のために生きよう、そして自分を生かしてくれている仏に感謝しようという詩が多い。やや仏教の教えのようだが、易しい言葉で自然にたとえているので分かり易い。幸せは自分の心から来ると歌う「幸せの灯り」、木の葉一枚に大宇宙の詩を読み取る「木の葉」、皆が手を取り合いながら生きようと歌う「流れのなかで」などが良かった。 2013/05/04
Gotoran
5
坂村真民さんの詩集。また読んでしまった。無為・自然に、逆らわず、あるがままに、生まれてきた詩の数々。”好日~風のようにたださらさらと 花のようにただきらきらと 日日好日 これがわたしの生き方在り方”(本書p215)。小生のあるべき姿。2011/03/26
Gotoran
5
効率を求めてまっしぐら生きていく中でちょっとした心のゆとりをもって読むと心に染み渡る。正に人生の一灯。どれもが作者のいう生きるための詩。共感・共鳴。心が洗われる。2010/08/10
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