内容説明
誰が被害者となり、加害者となってもおかしくない今日、自分の「命の値段」と他人の「命の値段」の両方が問題だ。不幸にも加害者となったとき、「命の値段」を支払えるか。
目次
第1章 人の命には値段がある
第2章 被害者はフィクションとしての人生を生きる
第3章 命の値段の算定式を知ろう
第4章 あなたの命の値段はいくらになるか
第5章 命の値段の受取人は誰か
第6章 現行の命の値段に疑問あり
第7章 命の値段の請求にはルールがある
著者等紹介
山本善明[ヤマモトヨシアキ]
1937年、東京都に生まれる。学習院大学政経学部を卒業。1960年に日本航空入社後、’62年から法務担当として、ニューデリー事故、モスクワ事故、クアラルンプール事故など23件の航空事故処理に携わり、賠償問題も担当。その後、ニューヨークの米州地区支配人室勤務を経て、’82年から運航本部業務部次長。日常業務の傍ら、羽田事故など2件の事故処理も手がけ、’85年から運航本部運航乗員健康管理部長、また’92年からは健康管理室副室長として、安全問題に大きく関わる乗員の健康管理体制の確立に努める。1994年に日本航空退社
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感想・レビュー
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金吾
23
加害者であれ被害者であれ事故にはいつ遭遇するかわかりません。そういう時の賠償のイメージはつかめます。2024/04/07
Humbaba
8
命に値段は付けられない.そう言っていても,実際には賠償の際にはお金以外の方法では算出できない.しかし,現在の日本の裁判では,ちょっとした計算方法によって命の「値段」は1000万円以上も簡単に変化する.その算出方法が正しいかも問題だが,これほど簡単に計算結果が大きく変わることも又問題である.2013/03/05
takao
2
ふむ2023/12/12
Humbaba
2
命に対して正確な値段をつけることなど出来ない。過去のことならば兎も角、未来のことを正確に知ることなど出来ない以上、生きていたらどうであるかと言うのはいくら考えても仮定でしか無い。それでも失われてしまったら計算しないわけには行かないのだが、それが実態にあっているかをチェックする必要はある。2017/01/13
まるまるた
0
命の値段、ズバリそのとおりです。もし自分が相手の命を奪ってしまうようなことをおかしてしまったときに具体的にどういう賠償をしなければならないかと。 う~ん、できればそんな事態はおかしたくないが、知っていおいて損はなさそうです。2013/04/23