内容説明
男性ストーカー2人、女性ストーカー2人がつぶさに明かした“心の闇”。彼らはなぜなぜストーキングに走るのか?彼らとのカウンセリングを通して、初めて見えた実像。
目次
ストーカーとはどんな人種か
ストーカーたちとの奇妙な出会い(女子学生を追う大学助教授;服役したコンピュータ技術者;女ストーカーの訪問;青春をストーカーとして生きた女)
あなたの息子をストーカーにしないために―ストーカーを生む社会と家庭
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
24
2001年発行。ストーカーが社会的に認知されるようになった時期で著者はストーカーについての正しい理解を広めるために実例を数多く紹介する。外見は普通のように見えるそうだが、話の内容に異常さを感じる。男性たちは独占欲と妄想的な解釈が印象的で、女性は愛情に飢えるが手の引きどころは割と冷静というのが印象的だった。具体例で特に印象的だったのは『自称』助教授に狂気を感じる。ストーカー対象をモノのように扱うのも特徴というのは具体例を読むと納得する。2023/08/22
GASHOW
5
ストークとは、付け狙う事だという。NHKスペシャルの人類誕生で、人類の祖先を取り上げていた。人類の祖先の狩りは、ただひたすらに獲物の後をつけることだった。ネアンデルタール人は、チカラがあったが、ホモ・サピエンスは、チカラも無いので、ストーク狩りだ。そうなると、生き残った人類の祖先は、ストーカーの能力があったことになる。人類は、メスの誘導による性欲となったことからも、ストーカーは本能に近い行動なのかもしれない。このことは、人類進化に詳しく無い女性には、絶対理解されないので話すと危険だと思う。2018/06/11
もりの
4
人に迷惑をかけることは悪いことだと自然に思えるように育ててくれた親に感謝。ストーカーにあったら強気で対応し、警察に相談する。実例が多くて面白かった。2020/01/23
Nobu A
2
別にストーカーになりたいわけでも、なろうと思っているわけでもないが、こういう人達の心理面には興味が少し湧き、図書館で手に取った2001年初版本。著者が1994年に「ストーカー」という言葉を紹介することになった書物の翻訳を手がけ、2000年には国会でストーカー規制法が成立。300人以上のストーカーに相談を受けた筆者がケーススタディで4人を紹介。ストーカーに共通する自己中心的性格は普通に考えれば、容易に想像出来るが、現在の過保護等の社会的環境がストーカーを増やす温床となっていると示唆しているところは興味深い。2016/08/17
おい
2
同じ事例が2回出る等、構成に雑なところがあるが、小説でないので、さほど気にならない。それより、筆者がカウンセリングを行った事例紹介等を通じ、ストーカーの心理を、一般人が手軽に垣間見る事が出来る良書。 ★★★★2014/11/23