内容説明
大転換期を果敢にのりきる着想を提唱!まだまだ、人のこころに生きる力をかきたてるものがある!「こころのよりどころ」を示す。
目次
第1章 「こころの問題」とは何か(エロス欠乏症;こころは常に苦しんでいる;「他力系」宣言)
第2章 日本人のこころが直面していること
第3章 いかにこころを再生させるか(カウンセリングとマネジメント;「知」の回路を切り換える;ほんとうの変化をつくるもの)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
5
田坂氏主導での河合氏、小林氏、中沢氏との討論と対話集、約10年前の出版、閉塞感漂う今も、当時と殆ど変わっていない。自己の在り方強化に結び付いた。こころの生態系(「こころの問題」とは何か、日本人のこころが直面していること、いかにこころを再生させるか)について、4氏がそれぞれの専門の分野から考察がなされる。各氏の洞察力の鋭さに感嘆。気づき、学びは枚挙に遑なし!知的好奇心が大いに満たされた。特に、中沢氏に接したのは今回が初めてであったが、興味を覚えた。氏の著書をいくつか紐解いてみたい。2011/11/06
うりぼう
4
河合先生、田坂先生、中沢先生とすごいメンバー。田坂氏には、これが初めてで、複雑系が面白いと思った。2000年下半期ベスト2位2000/11/24
かりんとー
3
田坂は話を全部ビジネスに持っていこうとする。 2016/04/13
ゆう
2
1999年に開催された日本総研30周年シンポジウムの内容をまとめた本。20年前!著者の多摩大学大学院教授である田坂宏志氏の講義を受けたことをきっかけに、本棚の奥から引っ張り出してきた。私の好きな河合隼雄氏との対談を重点的に読む。苦労や病気は、そうでもしなければ気づくことのできなかった大切な何かに気付かせてくれる大切な人生の一部、というプロセス志向心理学の話と同じことを田坂氏はずっと言っている。河合氏と田坂氏のマネジメントについての対話も胸に刺さる。一緒に働くメンバーと苦労を共にして成長していく覚悟と実践。2019/05/01
Yoko Oishi
1
早々たる面々の対談と、個別インタビュー。実際問題、半分も理解できていない気もするけど、きっといつかストンと分かる時がくるでしょう。10年以上も前に書かれているのに、根本はあまり変わっていないことだけはよくわかった。2013/08/11