内容説明
家を建てるということは、家族のホンネのぶつかり合いだ。夢と現実、「できること」と「できないこと」のせめぎ合いなのである。家づくりは、ある意味で夫婦の試練とも言える。「家をつくる」という大事業を境に夫婦関係ががらりと変わる。言ってみれば夫婦の対決だ。「コイツこんなことを考えていたのか!」「えっ、アナタそういうつもりだったの!」どこの家庭でもそういう瞬間がある。私自身がそうだった。しかし、大喧嘩をくり返してよかったと思う。それがあったからこそ、私たち夫婦の、私たち家族の家ができたという実感がある。家づくりにあたって、夫が無関心を装うということは、家づくりのドラマに参加しないということだ。その結果、新しい家で夫も父親もいない「家族のドラマ」が始まってしまう。
目次
序章 「家」を建てるということは
第1章 男にとっての「家づくり」
第2章 夫の目、妻の目
第3章 日常生活のシミュレーション
第4章 家には「家庭」がなければならない
第5章 家づくりの収支決算
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2023/12/24
wei xian tiang
1
お茶の間や子供部屋におけるテレビの存在がいかに日本の家庭のあり方,住居建築を歪めているかへの著者の静かな怒りを感じる。…って「子供部屋にテレビ」の意味が全く分からん。何で世の親はわざわざ金を出しつつ家族の時間は奪われつつ子どもを劣化させるようなことをするのだろうか。テレビは亡国の器。一台でも少ないほうがよい。2014/02/18
す○○
1
外部の視線が気になれば大きな窓は無用の長物になってしまうが、やはり大きい窓の開放感は捨てきれない。日本の家には高気密・高断熱より通気性を重視すべしという著者に共感を持つ。日本の夏はすでに亜熱帯並みたいだが、エアコンばかりに頼らず建物内に風の動線を作り涼を得る工夫はもっと語られるべきと思う。心身にとって優しく快適な生活が家族関係にも好影響をもたらすのは当然だし、自然に負担をかけず共生できる家が一番だ。家を作ることの奥深さを感じた一冊。いつか自分で家を作るときにまた読みかえしたい。2013/07/19
Naota_t
0
───私はつくづく思うのである。これはやはり、建て主一家の心構えに問題があるのではなかろうか。ことに、夫が一家の柱としての役割を果たしていないのでなかろうか。建築中に屋根裏に登って梁の組み方をのぞいてみたり、分電盤のバックパネルを外してみたりすることが、一般の主婦にできようはずもない。「家のことは妻に任せてありますから」では、とんでもない損失を被るかもしれないことに、果たして等の夫たちは気づいているのであろうか。(p.16-17) 2015/09/09
たぽんた
0
ちょっと極端な考えもあったけど、参考になることがたくさんあった。2012/07/30
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